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Platonic Love~44.

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44.







「あれ?···一人?」
店員がキョロキョロと辺りを見回す
「うん」
「珍しいね···て言うか初めてなんじゃない?」
「あぁ~···そうなのかも?」
俺はペットボトルを店員に渡しながら答える
病院内のいつものコンビニ
診察時間はとっくに終わってるから辺りは薄暗い
店内の明かりでコンビニだけが浮かび上がってるみたい
シールだけ貼って貰い店員から受け取る
「なんか···寂しそう」
俺にペットボトルを渡しながらそう呟いた店員に俺は苦笑い
「昼過ぎから会社に行ってるよ」
俺の言葉で店員が時計を見つめた
「にしては遅いですね···」
「仕事溜まってると思うし···初っ端から残業してるのかもな」
挨拶だけしてくるみたいな口ぶりだったけど実際会社に行けば挨拶じゃ済まないだろう
でも···電話ぐらいくれたって良いじゃんね
「あ···俺明日退院します」
「えっ!!···めでたい事だけど何だか寂しいなぁ」
店員は残念そうな表情で話す
「居心地良くて残念ですけどいつまでも入院してらんないですしね」
俺は微笑みながら店員に話す
「そうだよね···お二人ともお元気で」
「色々とお世話になりました」
店員に軽くお辞儀して俺は病室へと向かった
病室に戻ってしばらくすると看護師が消灯の時間を告げる
消灯の時間になってもチャンミンは帰って来ない
携帯を手に取り画面をジッと見つめる
仕事してるなら邪魔になっちゃうかもだけど帰ってくる時間ぐらいは知りたい
俺はチャンミンの番号をタップして電話を掛けてみた
«おかけになった電話は···»
繋がらない···
「何でだよ」
«いつ戻ってくるか連絡が欲しい»
LINEを開いてメッセージを打ち込み送信
既読になるかしばらく画面を開いていたけど一向に既読にはならない
「···」
電話が繋がらないのにLINEも繋がるわけないか
何やってんだ俺は···
中庭で昼寝してたせいで眠たくない上にチャンミンと連絡がつかない事もあって益々冴えてくる
「はぁ···」
天井を見つめてた俺は再び携帯を手に取り今度はキュヒョンに電話してみた
«ユノさん?»
俺からの電話が意外って感じの声色
«お疲れ···今日チャンミンと連絡取ったりした?»
«あぁ~···LINEですけどユノさんが明日退院するってのと今日会社に行くって連絡ありましたよ»
«それ何時ぐらいに連絡取った?»
«えーっと···え?···チャンミンまだ帰ってないんすか?»
«まだなんだよね»
«いきなり働きまくってんすかね···チャンミナ»
クスクス笑いながら話すキュヒョン
«電話が繋がんなくてさ···何時に帰るかだけでも知りたかったんだけど»
«あぁ~···仕事に集中したくて電源OFFにしてる可能性もありますよ»
«そんな事するか?···マナーモードにすれば良いじゃん?»
ん?···電話越しから笑い声
«なんかおかしい事でも言った?»
何で笑ってんのか分からず俺はキュヒョンに聞いた
«もしかして~···彼女んとこに戻ったとか思ってます?»
ドキッとする俺
思ったかって言われたら···チラッと頭をよぎった
でも今日のチャンミンの雰囲気では彼女の所に行くような感じはしなかったし···
«帰って来ないわけないです»
返事をしない俺にキュヒョンが穏やかに話し始める
«ユノさん···チャンミナを信じて下さいよ»
«信じてないわけじゃないよ···連絡取れないのが引っかかったからさ»
«はいはい···じゃあゆっくり休んでチャンミナ帰ってくるの待ちましょう···ね?»
そう言ってプツッと電話が切れた
なんか素っ気ないじゃん
耳元から携帯を離し待受画面が照らされた画面をジッと見つめる
何なんだ?···あのキュヒョンの落ち着きっぷり
特に心配してる感じもしない
まぁ···これがキュヒョンなのかもな
「はぁ···寝れねぇ···」
ソファで眠るチャンミンをベッドから見つめながらいつも眠りに落ちていた俺
今夜は月明かりに照らされたソファを見つめている
「ん···」
熟睡は出来ずうつらうつらとしていたら···少しだけ寝たのかな
ふと気付いた時は朝だった
病室にチャンミンは戻っていない
携帯を見てみるとLINEが届いた事を知らせるライトが点滅していた
画面を開くと
«おはようございます!!···眠れました?»
昨夜電話で話したキュヒョンだった
俺は一つ息を吐きキュヒョンにメッセージを打つ
«おはよ···寝たような寝てないような»
メッセージを送ると直ぐ既読になり携帯が振動した
«ユノさん?»
元気なキュヒョンの声に自然と顔がほころぶ
«朝から元気だな»
ガハハと笑うキュヒョンの声
«元気が取り柄なキュヒョンです···って···そんな事は良いんですユノさん»
一人ツッコミしてキュヒョンは話を続ける
«チャンミン帰ってきました?»
«いや···»
«連絡もないんすか?»
«うん»
電話の向こうでキュヒョンの唸り声が聞こえる
«電話出来る状況じゃないぐらい仕事が溜まりに溜まってたと考えましょう!!»
元気なキュヒョンの声に思わず笑った
«俺以上にポジティブだな»
«ですかね?»
キュヒョンのこのキャラで俺はかなり救われてるのかも知れない
«退院したら今のチャンミンだとユノさんの家って分かんないですよね»
俺もそれは気になってた
«退院までには戻って来ると思うんだけどな···»
«まぁ···携帯にユノさんの番号入ってると思うし何かしらアクションはあると思いますよ»
«そうだな»
«寂しかったら俺行きますけど»
«いや···気持ちだけで十分だよ
チャンミンの入院に付き添ってお前も疲れてると思うし仕事に専念してくれ»
«有難うございます···じゃあ何か不都合とかあったら連絡下さい»
«分かった···キュヒョンありがとな»
電話を切ると俺は一つ深呼吸して立ち上がった
「最後に一回りでもしよっかな」
誰もいない病室で一人呟くと顔を洗って病室を出て廊下を歩いた
退院前に診察を受け身支度をする
結局退院までにチャンミンは帰って来なかった
支払いや手続きを済ませると俺はエレベーターで入院していた病棟へ向かった
「チョンさん···どうされました?」
ナースステーションから俺に気づいた看護師が声を掛けてきた
「退院の手続きが済んだんですけどまだチャンミンが仕事から戻って来なくて···」
「まだ戻られてないんですか···」
看護師の表情が曇る
「下で少し待ってたんですけどね」
俺は時計に目をやる
「どうしても会社に行かなきゃいけなくて···
今のチャンミンじゃ俺の自宅が分からないと思うんです」
「そうですね···」
看護師が頷く
「チャンミンがこちらに戻って来たら連絡頂きたいんです···
こんなお願い無理は承知なんですが···直ぐ迎えに来るんでどうかお願いします」
俺は看護師に頭を下げた
「分かりました···ご事情は承知しておりますのでお戻りになられましたらご連絡致します」
「ご無理言ってすみません···宜しくお願いします」
俺はもう一度深く頭を下げ感謝の意を表した
エレベーターを待ってる間にLINEを開いて既読しているか確認してみたけどまだ既読にはなっていない
チャンミンと連絡が取れない事に不安の色は濃くなっていく
出来れば戻って来るまでずっと病院で待っていたかったけど会社からの電話が半端ない
重い腰を上げ俺は病院を出て駐車場へと向かった
まさか一人で退院するとは思ってもみなかった







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コメント

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2018/09/12 (Wed) 23:43 | # | | 編集
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2018/09/13 (Thu) 03:51 | # | | 編集
と☆☆ゃみさんへ

と☆☆ゃみさん、おはようございます!!
PLANET~TVXQ~へようこそお越し下さいました☺
帰って来なかったー!!
どこ行ってんだー!!
会社じゃねーのかー!!
あっこも想いを叫んでみました(笑)
笑ってられない💦
と☆☆ゃみさんを救わねば!!
救うには次を更新せねば!!
待っててー!!
φ(‘ω‘* )カキカキ
と☆☆ゃみさん
コメント下さりありがとうございました♡

2018/09/14 (Fri) 09:42 | あっこ・x・ #- | URL | 編集
7☆☆6☆1☆amさんへ

7☆☆6☆1☆amさん、おはようございますm(_ _)m
PLANET~TVXQ~へようこそお越し下さいました♪
まさか帰ってこないなんて思ってなかったユノさんの心臓はバクバクでーす
そんなユノの心情を知ってか知らずか···そこは謎ではありますが
キュヒョンは場を和ませます
あぁ~···キュヒョンのキャラ
あっこは大好き(^ω^)
さてさて···チャミは戻ってくるでしょうか
それは次のお話で♪
7☆☆6☆1☆amさん
コメント下さりありがとうございました(˘❥˘)

2018/09/14 (Fri) 10:37 | あっこ・x・ #- | URL | 編集

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