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Platonic Love~34.

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34.






「お前と俺は好きなアーティストが同じって集まりで会ったのがきっかけだった」
俺はお前と出会ってから今までを話し始めた
「チョンさんも好きなんだ」
「ユノでいいよ」
チャンミンを見つめながら言うと«とんでもない»って手を左右に振る
「いや···実際俺を«ユノ»って呼んでたし」
「そ···そうなんだ」
「うん···チョンさんなんて初めから呼んでなかったんじゃないかな」
そう言うとチャンミンは信じられないって表情で俺を見つめている
「僕···そんなタイプじゃないんだけど」
「そんなタイプじゃないお前が俺を«ユノ»と呼んでいたんだよ」
俺はチャンミンを見つめ微笑む
「集まりの帰りでかな···LINEのID教えて欲しいって···」
「ちょっ···ちょっと待った!!」
チャンミンは焦ってる様子
「僕から?」
目を見開いて俺をガン見
「そうだけど···」
俺の返事を聞いたチャンミン
心ここに在らずって表情をしている
「で···二人で遊んだりもした」
「あっ···遊ぶって」
「ん?···飯食べに行ったり映画観に行ったり」
「···」
チャンミンの様子がおかしい
「チャンミン?···大丈夫か?」
目が潤んでる···そして頬が赤い
「体調悪いか?」
ハッと我に返ったチャンミンと目が合った
「大丈夫です···続き聞きたい」
そう言うとチャンミンは前を向いてベンチにん深く座り直し背もたれに身体を預けた
「俺···初めて会った日の帰りにまた会いたいなって思ったんだ
そしたらお前もそう思ったって···だから一緒に飯食おうって話になって会ったんだよ」
チャンミンを見ると前を向いたまま«続けて»って小さく呟いた
「楽しかったよ···お前と過ごした時間は」
俺は少し間を開ける
「僕···凄く気を許してるね」
チャンミンの方を見ると俺を見つめていた
「思い出せないのが残念」
そう言ってチャンミンは苦笑いしている
「大丈夫···思い出すよ」
俺の言葉に小さく頷くチャンミン
フワッと風が吹いて葉が揺れる音が中庭を包んだ
久しぶりに二人で話せたことに気が緩んだのかも知れない
「なぁチャンミン···お願いがあるんだけど」
俺がチャンミンを見つめるとチャンミンも何?って表情で首を傾げ俺を見つめた
「«ユノ»って呼んでみて」
無性に呼んで欲しくなって思わずリクエストしてしまった
キョトンとしているチャンミンを見て急に恥ずかしくなった俺はブンブンと手を左右に振った
「悪い···今の忘れて」
頭を掻きながら視線を外し前を向いた俺の肩に触れる手
ゆっくり振り向くとチャンミンが俺をジッと見つめていた
「ごめ···」
「ユノ···」
俺の言葉を遮るようにチャンミンは俺の名を呼んだ
「ユノ···」
俺はチャンミンを抱きしめる
「ユノ···ユノ」
何度も名前を呼ぶチャンミン
「泣くな」
震える身体でチャンミンが泣いているのが伝わってくる
「思い出せなくて本当にごめんなさい」
小さな声でそう呟きギュッと俺を抱きしめ返す
ずっと気にしていたんだろう
「謝らなくていい···大丈夫···思い出すから···チャンミン···焦らなくていいよ」
ポンポンとチャンミンの背中を優しく叩く
「«ユノ»って呼んだら思い出すかも知れないって」
身体を離しチャンミンを見つめると涙で潤んだ瞳を俺に向けた
「僕がそんな短期間で心を許したこと···今まで無いんだよね
チョンさんは僕にとって特別な存在だったんだと思う···なのに思い出せない」
頭を振って嘆くチャンミン
「思い出せないのは不安だろう···
俺は経験が無いから辛さを本当の意味で理解する事はできない
だけど一人で不安に思うことはない···不安なら不安だと気持ちを吐くんだ
いいか?···一人で悩むんじゃない」
チャンミンはハッとした表情をして俺を見つめる
「見たんだ···」
「悪い···見ちゃった」
俺がそう言うとチャンミンは苦笑いした
「お前は一人じゃない···先生やキュヒョン···俺だっている」
うんうんと頷くチャンミン
「俺に頼る事を遠慮すんな」
「···」
「な?」
黙ってるチャンミンに顔を近づけて念押しすると黙って頷いた
「よし」
俺はチャンミンの頭をポンポンとするともう一つ話さなければならない話を振る
「チャンミン···結婚生活の話は先生から聞いた?」
チャンミンは頷く
「離婚の話が拗れて奥さんが逆上したって」
「そうだな···その場にはキュヒョンも居たからキュヒョンからも聞いてるよな」
「うん」
「いつからかは分からないけど···お前は会社が終わるとホストクラブでバイトしてた」
チャンミンは頷く
「キュヒョンから聞いた···会社にバレたらクビだね」
「そんなリスクを負いながらホストクラブで働いていたのは慰謝料を準備する為だった
凄く高額な慰謝料を提示されていたんだ
法外な慰謝料の額に俺は裁判所で判断して貰った方がいいって言ったんだけど
お前は自分の我儘で離婚を要求してるから彼女が希望する額を準備したいって言ってさ
その慰謝料を用意する為に行きたがってたライブにも行かないでお前は働いてた
睡眠時間を削って働いていたのは明らかだった···久しぶりに会ったお前は痩せ細ってたからな
身体を潰しかねないし無理するなって言ったけどお前は働き続けてたよ···」
俺は一呼吸置く
「離婚が成立したら会おうって···俺にそう言ってお前は俺の部屋から出て行った」
不意に肩に重みがかかる
「寝てるじゃん」
どこまで聞いてたんだろうな···
チャンミンは気持ち良さそうに寝息を立てながら眠っていた
「ふぅ···」
俺は空を見上げ目を閉じる
お前は期限内に慰謝料を準備していよいよ離婚しようとしていた
慰謝料を何処に準備していたのか···
どう準備したのかはチャンミンが記憶を戻さない限り誰にも分からない
「俺まで眠たくなってきたじゃん···」
チャンミンの温もりを感じながら俺も一緒に眠った







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コメント

寝てるやん(≧∀≦)

あっこさん、こんばんは〜(*^^*)
二人きりで、話せましたね。でも、途中で寝てるやん(≧∀≦)少しは気を許せたかな?絶対思い出すよね?早く続きが読みたい!楽しみにしてます!

2018/06/26 (Tue) 20:56 | ともちゃみ #- | URL | 編集
ともちゃみさんへ

ともちゃみさん、こんばんは(^ω^)
PLANET~TVXQ~へようこそお越し下さいました☆
チャミも緊張の糸が切れちゃったのでしょう···
泣いちゃって目も疲れちゃったし?
寝てしまいました(笑)
でも大切な大切な喪失した期間のお話してますのにぃ~
ユノも気が抜けちゃったぜー(笑)
二人だけの空間を表現したんが久々で楽しかったです🎶
次回はいつもの彼も交えてになるかな(笑)
ともちゃみさん
コメント下さりありがとうございました!!
いつもありがとうございます(˘❥˘)

2018/06/27 (Wed) 00:00 | あっこ・x・ #- | URL | 編集
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2018/07/03 (Tue) 00:43 | # | | 編集
☆い☆ょうさんへ

☆い☆ょうさん、こんにちは(^▽^)/
PLANET~TVXQ~へようこそお越し下さいましたm(__)m
お返事が遅くなってすみませんでした💦
地震に続き今週は雨であっちこっちで警報や避難勧告…
何事もなく平穏に暮らせるって本当に素晴らしいことですよね
穏やかに過ごせる日が待ち遠しいです

ここのお話が☆い☆ょうさんの癒しとなったのであればとても嬉しいです
このお話を書き始めてからかなり月日が経っています
ぼんやりと最終話をイメージしつつ始めたんですが…
当初とかなりstoryの色合いが変わってきた(笑)
もう少し暖色系やってんけどなぁ(笑)
寒色系も寒色系じゃないですか?(;'∀')
だからこそPlatonicな色合いが引き出せてるんとちゃうか!!って
自分に言い聞かせあともう少し頑張って表現していこうと思います
二人の愛を文面で感じて頂けてると信じて…
☆い☆ょうさん
コメント下さり有難うございました!!


2018/07/06 (Fri) 19:06 | あっこ・x・ #- | URL | 編集

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