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僕のヒョンは最強様~Y-side 出会い編・3~

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~Y-side 出会い編・3~





残像が繰り返し脳裏に浮かぶ
抱き寄せた自分の腕を見つめた
腕にはチャンミンを抱き寄せた身体の感触がまだ残っている
もっと触れていたかったと思ってる事に驚いた
俺が俺じゃない
倒れない様にと支えた腕
そして唇に触れたいと身体が反応してより引き寄せた腕
こんな感覚初めてで俺は正直混乱していた
それにチャンミンの話を先輩から聞いていた感じではチャンミンの印象は良くなかったんだ
なのに見つめ合った瞬間衝撃が走り気付いたらより身体を引き寄せ唇を…
「待て待て…おかしいって」
運転しながら呟いた
わざわざ声に出して言ったのは自身に言い聞かせる為でもあった
相手は男…
俺はゲイじゃない
帰ったらAVでも観よう…
チャンミンに抱いた感情を打ち消したくて俺は帰宅しシャワーを浴びると帰り途中で借りて来たAVを観始めた
«あっ…あっ…»
身体のぶつかる音と同時に女から発せられる喘ぎ声が室内に響く
体位を変えながら突かれまくる女の髪は乱れされるがまま
胸を鷲掴みされ相手の舌が這いずり回り
胸の先端をイヤらしい音を立てながらしゃぶられている
「下品なやつ…」
俺は興奮することも無く冷静に観ていた
いつもなら興奮を煽る音なのに下品だと眉間に皺を寄せ男優を見つめている俺
前にも借りた事あったと思うんだけど
今日は下品としか思えず観る気をなくして停止ボタンを押しテレビの電源をOFFにした
「どうしたんだ俺…」
声に出しながらデッキからDVDを取り出す
綺麗なセックスを身体が要求してたんだな
例えば洋画のワンシーンのような…
ふと頭に浮かんだのはチャンミンの顔
ジッと俺を見つめる澄んだ瞳に俺は吸い込まれ自然と距離を縮めていく
唇が触れそうな距離になった時にスっとチャンミンは消えた
「もう少しでキス出来たのに…」
呟いた言葉にハッと我に返る
俺は何考えてんだ
髪をクシャクシャっと掻きながらベッドルームへと向かいベッドにダイブした
そっか…
映画のシーンでの濡れ場はそこに愛があるから美しい
AVはセックスの快感しか求めてないもんな
本質的な部分から違う
俺は綺麗って言うより愛を求めてるのか?
誰から…
「……」
浮かぶ顔に頭を抱える
「俺…どうなっちゃったんだよ」
天井を見上げ溜め息をつく
グッと引き寄せた時チャンミンの目は怯えてた
「そんな目で見るなよ…」
心にズキリと痛みが走った
もう一度会った時に感じた感情に従おう
この感情が再び訪れた時…
俺はお前に告白する
「明日…」
そう呟きながら俺は眠りに落ちていった

「な…なんで浮腫んでる…」
鏡の中の自分を見つめ呟く
翌朝の俺の顔は酷く浮腫んでいた
飲んでないのに浮腫むなんて…
疲れ?
チャンミンとの出会いで身体の調子狂った?
「恋しちゃって?…違うよな」
そう言って鏡の自分に指差す
指を差したまま自分の顔をマジマジと俺は見つめた
「いや…ユンホ…恋煩いの可能性は大なんじゃないか?」
誰もいないし返事なんて返ってこないシーンとした静かな部屋
俺はキッチンへ行くとお湯を沸かし始めた
タオルで顔を温めたり冷やしたりを繰り返して浮腫みを何とか治そうとやってみる
「ダメだ…時間が無い」
浮腫みは完璧には引いてないけど授業の時間が差し迫ってるし大学へ向かった
「ユノ…浮腫んでるな」
「まぁな」
「昨日眠れなかったのか?…寝る前に水分摂りすぎたとか?」
「いや…眠れたし飲んでないんだけど」
俺は窓にうっすら映っている自分を見て浮腫みがマシになったかチェックする
「昨日さ…あれからチャンミン争奪戦勃発したんだぜ」
「争奪戦って…女子が?」
「いや…先輩VS女子」
「まだ時間大丈夫だったらカラオケ行きませんか?って誰が言うかですったもんだしてたぞ」
「先輩頑張った?」
「玉砕してた」
同期の答えに俺は笑った
「女子は強いな」
「玉砕したのは先輩だけじゃなく女子も」
「そうなの?」
「近付きたくても近寄れず…誘いたくても誘えず
完璧な人って話しかけるまでが大変だな
チャンミンから«お疲れ様でした»って挨拶されたらしい」
「直ぐ帰ったってこと?」
「うん…帰っちゃったって
誰もまともに話せなかったって女子はカラオケ行って反省会したんじゃないか?」
同期は笑いながらそう話す
「新歓では?…みんなどうだったわけ?」
「チャンミンは中高と一緒の男子とだけ話してたみたいだよ
そいつも中高では余り話してなかったらしいんだけどクラブが一緒だったから今日話せたってさ」
「そうなんだ」
「みんなさ…話せないけど視線はずっとチャンミンじゃん?…居心地悪かっただろうな」
同期は苦笑いしている
「そんな空気作ってんのはチャンミン自身だろ?…自業自得な感じするけど」
「なんかさ…重度の人見知りなんだって」
「人見知り…」
なるほど…だからあんな怯えた目をしてたのか
「慣れるまでは相当時間かかるんじゃないかな…
俺も挨拶ぐらいしかしてないもんな…」
同期は肩を竦めながら両手をあげて再び苦笑い
「チャンミンはよく研究室には来てる?」
「来てるよ…」
「今日も来るかな」
「ユノと一緒でアイツも顕微鏡が好きみたいだぜ?」
そう笑いながら俺に言う
じゃあ来る前が勝負だな
みんなと仲良くなる前に俺はお前と会っておかなきゃならない
「ちょっと出るわ」
俺は教室を出て研究室へと向かった
研究室は少し離れていて別校舎となっている
校舎の隣が公園なんだけど俺はこの公園が好きでよく寄り道していた
今日も少し寄って行こうかな
公園に着くとベンチに座って空を眺めた
「気持ちいい…」
しばらくの間太陽を浴びていたら

カサカサ……

ん?
後方で葉っぱを踏む音が聴こえて何気なく振り向いた俺の視界に入って来たのは
俺が今一番会いたい人物だった
カメラを持ってゆっくり歩いている
ピタっと止まるとカメラのレンズを調整して木々を撮っていた
俺はベンチから立ち上がるとゆっくり近づいて行く
「チャンミン…」
目を閉じ木漏れ日を浴びているチャンミンに声を掛けると振り向いた
澄んだ瞳で俺を見つめたのはごく僅かな時間でチャンミンは俯き視線を外した
俺はチャンミンの目の前で立ち止まり俯いたままのチャンミンを見つめる
「チャンミン」
俺の声に反応してゆっくり顔を上げる
お互い何も言わずただ見つめるだけの時間が流れていく
今確信した
あの日間違いなく俺はお前に一目惚れした
そしてお前も俺に悪い感情は抱いていない
「チャンミン…俺と付き合って」
「付き合ってって…」
小さな声で復唱している
「俺…お前と初めて会ったあの日に一目惚れした」
俺の告白にチャンミンは固まった
「僕…男です」
「そんなの知ってる」
「困ります…すみません…」
そう言ってチャンミンは頭を下げると俺の横を通り過ぎようとした
俺は咄嗟にチャンミンの腕を掴む
至近距離で再び見つめる
「本気だから…」
掴んでた腕をゆっくり離すと研究室のある校舎へと歩いて行ったチャンミンを俺はジッと見つめた







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