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僕のヒョンは最強様〜1.

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1.






僕のヒョンは自慢のヒョン
カッコイイし頭良いし背も高くてスレンダー
スレンダーな上に腹筋割れてんだよ
凄くない?
僕には完璧なヒョンなのです
そんなヒョンと僕は5歳差
ヒョンは中高大まである進学校に通学している
5歳離れている僕が同じ時期をヒョンと過ごすにはヒョンの通った中学に合格しなきゃならない
まだ小学生な僕は遊びたい気持ちを我慢して頑張って受験勉強したんだけど…
「ない…」
僕は中学受験に失敗してしまう
ヒョンと同じキャンパスに通うはずだったのに…
ガックリ項垂れる僕
「テミン…チャンミンと同じ学校に行くってことはもっと勉強しないと無理ってことよ」
母親はそう言って僕の肩をポンポンと軽く叩いて微笑んだ
そうだよね…ヒョンの学校は本当に難しいから
「うぅっ……」
その夜は悔しくて涙が止まらなかった僕
部屋のドアが開いたのを感じて僕は泣くのを止めた
「テミナ…」
ヒョンの優しい声
ベッドが沈みヒョンが腰掛けたのがわかった
「悔しい気持ちを忘れちゃダメだよ」
「僕…ヒョンが通った中学に行きたかった」
「うん…分かってるよ」
ヒョンは布団にくるまったままの僕の背中を優しく撫でてくれた
一緒に通おうと思ったらチャンスはあと一回
高校受験のみ…
「今度は絶対合格する…」
鼻をすすりながら呟くと
「そうだね…しっかり勉強するんだよテミナ」
ヒョンはそう言って静かに部屋を出て行った
僕は地元の中学に進学し小学校の時の仲間と中学校生活を送り始めた
まぁ…楽しい学校生活ではある
楽しいけどヒョンとの約束を果たすため僕はガリ勉くんへと変貌していかなければならない
思春期だから男子で集まればエロい話で盛り上がるんだけど僕はエロどころじゃない
「なんだよテミナ…今日も塾?」
「ごめん」
今の僕にはエロより高校受験
ヒョンの通った高校に受からないと僕の高校生活は色褪せてしまう
「テミナ…お前の生きがいはチャンミニヒョンだけじゃないだろ?」
友達に声を掛けられる日々
「それにさ…兄弟なんだから毎日嫌でも顔合わすじゃん」
僕は首を振る
そうでもないんだよ…
僕は受験勉強でヒョンはバイト
最近家でもヒョンとは生活リズムが違って会わないんだよ
「お前のヒョン好きはアレだよな」
クラスメイトが顔を見合わせて頷いている
「ブラコン」
ブラザーコンプレックス…略してブラコン
そう…僕はブラコン
僕は自分がブラコンなのを胸張って言える
「まぁ…テミナがブラコンになるのも仕方なくない?」
クラスメイトが話す
「そうだよな…テミナの兄ちゃん…カッコいいもんな」
「まぁね」
否定はしない
みんなにとっても僕のヒョンは憧れちゃうようなヒョンなんです
ってなわけで僕がガリ勉くんに変貌した理由はみんな知っている
だけどのびのびと過ごしてきた小学校生活を知ってる仲間は残念がってた
「なぁ…今日ぐらい遊ぼうぜ」
帰り道に友達が僕を誘う
「ダメダメ」
「アホほど勉強してんだから大丈夫だって」
「何言ってんの…全然足りないって」
「学年でトップ10入りしてんのに何言ってんだよ」
呆れ顔で友達は僕を見つめながらボヤいている
気づけばもう中学校生活も残りわずか
僕は中学校生活をガリ勉くんで貫き通していた
遊んでられない
あっと言う間に受験シーズン到来
「あ…そうだテミナ…お前さ…彼女と別れそうらしいじゃん」
「ん?…うん」
友達は僕の肩を抱いて僕の顔を覗き込む
「テミンくん…私のこと好きじゃないみたい…だってさ」
僕は友達の顔を見つめる
「そんなこと言ってたんだ…確かに好きではない」
「お前…酷いこと言うなよ…ちゃんと彼女のこと見てやれって」
そう言う友達をジロっと睨む
「そもそもお願いって懇願されて仕方なく付き合ったの…その場に居て知ってるじゃん」
僕がそう言うと苦笑いしている
「好き嫌い言ってるヒマ僕にはないんだって」
てか…頭の中にはヒョンしかいない
「そうだけどさ…あの子学年でもトップ5に入るぐらい人気ある子なのによ~」
「僕がフラれたってなるなら彼女の顔に泥を塗る事もないし良いんじゃん」
「もったいないな~」
僕は勿体無いなんて思ってもいないけど
「お前は幼稚園の頃からずっとモテてきた人生なのに全く興味示さないもんな」
そりゃね
女の子よりヒョンだから
「お前…ゲイ?」
友達が僕を見つめる
「ゲイじゃない…僕はブラコン」
僕が真顔で答えると友達は笑った
「じゃあ…塾の時間あるから」
そう言って僕は友達と別れると軽く食べてから塾へと向かった

「ただいま~」
塾から帰ってきて伸びをしながらリビングに入ると
「テミナ…お帰り」
天使発見
「ヒョン!!」
夜食を作ってるヒョンの背中に抱きついた
「包丁持ってるから危ないよ」
そう言ってクスクス笑ってる
「テミナも食べる?」
「うん!!」
もちろん食べます
「わかった…じゃあ丼取って来てくれる?」
「うん」
ヒョンはラーメンを作ってる最中だった
「長崎ちゃんぽん?」
パッケージをマジマジと見つめながら呟くと
「そう…日本のラーメンって美味しいよね」
野菜を炒めながらヒョンは答えてくれた
僕は塾でヒョンはバイト
ひとつ屋根の下に住んでいてもなかなか会えない
大人になるにつれて家族でも会えなくなるんだな~って時々寂しい気持ちに襲われたりする
だからこうして夜食を一緒に食べれるのがめちゃくちゃ嬉しかった
「もう直ぐ出来るからね」
台所に立ってるヒョンの背中をジッと見つめる
何やってもサマになるヒョン
「カッコいい…」
「ん?」
あっ!!…思わず心の声が漏れてしまった
「何でもないよ~」
振り向いて僕を見つめるヒョンにそう声をかけるとヒョンは少し笑って前を向いた
「お待たせ」
エプロンを外してテーブルにつく
僕の目の前には長崎ちゃんぽん
「食べよっか」
ヒョンがそう言って僕とヒョンは久しぶりに夜食を共にした
あぁ~…ヒョンの手料理は最高に美味しい
噛み締めながら食べていると
「息抜きも必要だよテミナ」
ヒョンが話し出した
「ヒョンの通った高校に行きたいから」
ヒョンはそう言う僕を見つめながら優しく微笑んだ
うぅ~…たまんない
「ねぇ…息抜きに一緒に映画観に行く?」
「え?」
ヒョンに見蕩れてて聴き逃した
「映画…一緒に観に行こっか」
「……」
うそ…めちゃくちゃ嬉しい
「行く!!…行く行く!!」
僕のテンションは上がりに上がりまくった
「じゃあ…今週末に行こうかな…テミナ…予定は?」
「大丈夫!!…予定なんかないから!!」
前のめり気味になりながら僕はヒョンに返事をした
「じゃあ決まりだね…観たい映画ある?」
ん~…
何が上映されてるかも知らない
固まってる僕を見てヒョンはクスクスと笑った
「何も無いなら僕が観たい映画でもいい?」
「うん…大丈夫」
ヒョンと観れるなら何でもいい!!
「じゃあ決まりだね」
そう言うとヒョンは丼を台所に持って行って洗い始めた
ヒョンとデートだ
めちゃくちゃ嬉しい!!
ふとカレンダーを見ると週末まであと2日…
スグじゃん!!
スグだけど待ち切れない
早く週末になれ!!





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