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想定外…僕の初恋23.

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23.






「こっちおいで…」
一人壁にもたれていた僕の肩をヒョンがそっと抱いて僕をヒョンたちの輪に連れて行く
ユノヒョンはまだ振付けの先生と話し込んでいた
あれからずっとこんな感じでヒョンが僕に絡んでくる
それは他のヒョンも感じているようで
「お前さ~…俺のチャンミナなのに最近よく絡むよな」
そう言ってヒョンの肩を抱いて顔を覗き込んでいる
ヒョンは怪訝そうな表情でヒョンを見つめた
「え…変なヤキモチ妬かないでよ
チャンミンはみんなの弟でしょ?…てかさ…チャンミンが避けてんのわかんないの?」
ヒョンがクスクス笑いながら話している
「げ!!…チャンミナが俺を避けるわけないじゃん
めちゃくちゃ可愛がってるヒョンなんだからよ~」
僕をガン見するヒョンが目の前で仁王立ち
「なぁ…俺を避けてるなんてないよな?」
ヒョンがそう言いながら僕の両肩を掴んで迫ってきた
「ヒョン…圧が凄いっ」
若干仰け反りながらヒョンに言う
「圧?…愛の間違いだろ」
「圧ですよっ」
「お前っ…俺の愛を感じてないのか!!」
若干目が血走ってるヒョンに僕は更に仰け反る
「これっ…圧にしか思えない」
僕が小さく呟くと見ていたヒョンはクスクスと笑った
「えー!!」
ヒョンは頭を抱えて絶叫する
「ほら…伝わってない」
そう言うとヒョンの腕を僕の肩から離し笑みを浮かべながらヒョンを見つめた
「チャンミンは元々人見知りが激しいタイプなんだから距離感大切……だよね?」
ヒョンが振り返って僕を見つめる
僕はヒョンと視線が合うと苦笑いして項垂れてるヒョンを見つめた
何だかヒョンが可哀想になってしまう
「確かに人見知りは激しいけど…ヒョンたちは家族も同然だから大丈夫です
ヒョン…誤解しないで下さいね…僕はヒョンが大好きですから」
僕の言葉を黙って聞いていたヒョン
みるみるうちに表情がドヤ顔に
「ほらな」
そう言って満面の笑みでヒョンを見つめた
ポジティブシンキングなヒョン…
ガッツポーズして「うぉー!!」って叫んでる
「あ~あ…せっかく助けてあげたのにな」
そう僕に呟くヒョン
僕は苦笑いして肩を竦めた
「なんか可哀想で」
そう言った僕をヒョンはジッと見つめて黙っている
何も話さないまま見つめられてる僕は何だか居心地が悪い
「ヒョン?」
堪りかねてヒョンを呼ぶと僕をジッと見つめたままヒョンは呟いた
「身体…気を付けないとね」
「身体?」
聞き返す僕にヒョンは笑うだけだった
「ちょっといいか」
ユノヒョンが輪に入る
「どうかした?」
すっかりテンションを持ち直したヒョンがユノヒョンの肩を抱きながら聞いている
「振り付け変更入ったから」
「マジで!!…じゃあやり直し?」
ヒョンがやめてくれって表情でユノヒョンを見つめる
「やり直し」
「うわ~…せっかく完璧にマスターしたのにー!!」
「残念だったな」
そうヒョンに声を掛けてポンポンと肩を叩いている
「まぁ…俺は踊りのセンスあるから大丈夫だけど…」
そう言って僕を見るヒョン
何が言いたいのか言わなくても分かってます…
「何も言わなくて良いです」
言いたげなヒョンに声を掛ける
「チャンミナ…ご愁傷さま」
「うるせぇです」
僕の返事に大笑いする
ちょうど僕はユノヒョンの真正面
ユノヒョンが僕とヒョンを交互に見つめているのを感じた
そんな時にヒョンは僕の肩を抱く
「振り付け覚えないとね」
耳元で囁くヒョンに僕は無言で頷く
僕は真正面にいるユノヒョンを見ることが出来ない
どう思われているんだろう…
そんな想いでいっぱいだった
「練習しよっか」
そう声を掛けながら「行こう」と僕の肩を抱いたまま歩くヒョン
一人で歩きたい気分だった僕だけどそんな事言えるはずもなく黙って頷き隣を歩く
「!!」
ヒョンの腕が肩から腰に移動して僕は驚きの余りヒョンの方を向いた
ヒョンは僕が自分の方を向くと予想していたのか振り向いた僕と視線を合わせる
「そんなに驚かなくてもイイじゃん」
「……」
微笑むヒョンを僕はただただ見つめるだけ
言葉なんか出てこなかった
後ろにはユノヒョンがいる…きっと変な感じにとってるだろうな
自分の気持ちとは裏腹に真逆な展開になりつつある状況…
泣きたい気分だった

「ハァッ…ハァッ」
振り付けが格段と難しくなっていて僕は感覚を掴むために何度もステップを繰り返す
「遅れてるチャンミン!!…遅いっ!!」
振付師からは容赦なくダメ出しの嵐が降ってくる
隣では完璧に…そして華麗にステップを踏むユノヒョンが鏡に映っていて僕の心は悲鳴をあげる
何度やっても上手くいかない
「遅い!!」
「チャンミン!!」
何度も名前を叫ばれながらずっと踊り続けていた僕
練習が終わったのはかなり遅かった
くったくたになった僕は帰りの車で爆睡していたようで…
全く起きる気配の無かった僕をヒョンがおぶって部屋まで戻ってきた事を後から聞いた
ユノヒョンじゃなくてヒョンにおぶって貰ったなんて…
そんな事しそうにない…
どちらかというとヒョンがおぶられるイメージだからみんな驚いたんじゃないかな
僕なら驚くもん
ユノヒョンが率先してやる行動をヒョンがしたこと
やっぱり変…
「お風呂入らなくちゃ…」
誰もいない部屋でポツリと呟くとゆっくり身体を起こし部屋を出た
同室のユノヒョンはどこ行ったんだろう
ペタペタと足音を鳴らしながらバスルームへと向かう
バスルームからは明かりが漏れていて誰かが居ることが分かった
僕はリビングのソファに座りバスルームが空くのを待つことにする
外国語のマンガを手に取り読み始めた
マンガに夢中になった僕はリビングに人が来た気配に全く気付いていなかった
突然ソファが沈んで驚いた僕は辺りを見回す
僕の隣で微笑むヒョンに僕は固まった
まだ乾ききっていない濡れた髪の間から見える瞳
薄暗い部屋の中でキラキラと輝いている
上半身は裸…首からタオルをかけた状態
「ヒョン…今バスルームから出てきたんですか?」
「違うよ…乾かしに戻ってきた」
そう話したヒョンは僕の読んでいたマンガを手から取りマジマジと見つめ僕に視線を戻した
「マンガ…面白い?」
ヒョンが小さな声で僕に話しかける
僕は黙って小さく頷いた
それからしばらく何も話さないまま僕を見つめるヒョン
僕は視線を外す
「チャンミンの横顔…綺麗だね」
ヒョンは僕の髪を撫でると僕に近付いた
ヤバい…
いつもと違う空気を纏ったヒョンに僕は警戒する
「こっち向いてよチャンミン」
そう言いながら僕の顔を自分に向けたヒョン
「なるほどね…」
そう呟いたヒョンは僕の頬に手を添えた
「奪っていい?」
「奪う?」
僕の反応にヒョンはクスクス笑うと僕の唇を塞いだ
どれぐらいの時間だったのかわからない
一秒だったかもしれないしそれ以上かもしれない
僕の時は完全に止まった
僕は今…ヒョンとキスをしている
唇に感じていた温もりがゆっくりと離れていく
「目ぐらい閉じてよ」
ヒョンはそう言うとバスルームへと歩いて行った
「乾かしていい?」
ヒョンが誰かと話している
「うん」
その声に僕は動揺する
どうか見られてませんように…
心の中で必死に願う
ソファの後ろを歩いて行く足音
そのまま部屋へと戻って行くその人…ユノヒョンの後ろ姿を僕はジッと見つめる
ドライヤーの音が消えヒョンがバスルームから出てきた
「チャンミン入るでしょ?」
何事もなかったかのように普通に話すヒョン
「入ります」
僕は立ち上がりバスルームへと向かう
すれ違いざまにヒョンは僕の肩に触れた
「見られちゃったかな」
ヒョンはそう言うと僕を見つめる
何も言わない僕にフワリと微笑み
「おやすみチャンミナ」
そう言って部屋へと戻って行った

ポロポロとこぼれ落ちる涙
初めてのキスはユノヒョンじゃなくて
ヒョンだった






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コメント

更新待ってましたー!
ギュの勘は当たるのね…
初めてを奪われちゃったチャンミナ可哀想(ToT)
どんな展開になって行くのか楽しみです
(>_<)

2017/06/30 (Fri) 18:01 | chika♪ #- | URL | 編集
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このコメントは管理人のみ閲覧できます

2017/06/30 (Fri) 19:18 | # | | 編集
No title

な、、なんてこった、、、、

2017/06/30 (Fri) 20:45 | 723621mam #- | URL | 編集
chika♪さんへ

chika♪さん、こんばんは(^ω^)
PLANET~TVXQへようこそお越し下さいました!!
こうして会話するのは初めてですよね?
初めまして
あっこと申しますm(_ _)m
初めてではありますが更新を待って下さっていたchika♪さんですから初めてじゃないですね…
あ…心の声が漏れた(笑)
失礼いたしました
そして…
大変お待たせ致しました(T-T)
そうですchika♪さん!!
奪われちゃってもうたのですー!!←興奮の余り変な日本語
え~…事件です!!←某局〇〇リポーターより
環境の変化に戸惑っているチャミが怒涛の攻めをしかけられ
チャミは防戦一方ってとこでしょうか…
初めてのチュウはもう二度とやって来ない…
チャミはユノヒョンと…が夢だったのでショックは計り知れないのであったぁ…←日本ナンチャラ話よりナレーション
どんな展開になるか…続きをまた読みに来て下さい~(*´∀`)♪
chika♪さん
コメントくださり有難うございました!!

2017/07/01 (Sat) 02:13 | あっこ・x・ #- | URL | 編集
姉さまへ

姉さま、おはようございます!!
PLANET~TVXQへようこそお越し下さいましたm(_ _)m
夜中コメ返書いてたのに途中で寝落ちてしまった(゚◇゚)ガーン
消えちまった…
( ºωº )チーン
気を取り直しまして
「どー!!」
(笑)
この叫びからのコメントであっこウケましたやんか~(笑)
「どー!!」て(笑)
そうなんです…こうきました
ピュアなチャミにはショックな展開になってしまいました
初チュウ奪われちまったぁ
「どー!!」
ジリジリな姉さまの叫びがコメ返書いてる今も聴こえてきましたよ(笑)
次回はどんな叫び声が聴こえるかな♡←黒あっこ(笑)
姉さま
コメント下さり有難うございましたヾ(ω` )/

2017/07/01 (Sat) 07:49 | あっこ・x・ #- | URL | 編集
723621mamさんへ

723621mamさん、おはようございます(´∀`)
PLANET~TVXQへようこそお越し下さいました!!
(  Д ) ⊙ ⊙ ナンテコッタ……
こんな感じでしょうか?
身体から一部が飛び出てしまいました(汗)
「なんてこった」はチャミの心の声でもありますね
ネガティブシンキング王シム・チャンミン
凹んでるばっかじゃアカンで!!ヽ(`Д´)ノ
進めー!!ヽ(`Д´)ノ←ナンチャラの巨人 ほにゃらら隊長の激より
お馬さんのお尻をペチペチするかの如く
チャミのお尻をペチペチしてハッパをかけましょう!!
あぁ~…マジでペチペチなんて出来たら……
(〃∇〃)♡
隣から凄い視線で見られそうやけどそれも萌えという…
ホミン万歳!!(笑)
( ゚д゚)ハッ!
脱線しました(汗)
723621mamさん
コメント下さり有難うございました!!

2017/07/01 (Sat) 08:16 | あっこ・x・ #- | URL | 編集

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