想定外…僕の初恋19.

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19.






ユノヒョンの心が荒れ狂ってるってキュヒョナは言っているけど
キュヒョナ…ユノヒョンにいったい何をしたの?
妙に笑顔だしなんか気味悪い
「俺をそんな目で見るなって」
キュヒョナは笑いながら僕に言って塩タンをパクリと食べた
「今日チャンミナと話せて色々俺は納得できた」
「納得?」
「うん…」
そう言って塩タン一人前をペロリと食べ尽くしてカルビを焼き始める
「俺のこのテの推理は当たる」
僕をチラッと見た
「ユノヒョンは俺とチャンミナが仲良しなのが気に入らないんだよ」
は?
僕は手を挙げてキュヒョナの話を止める
「僕とキュヒョナは急に仲良くなったんじゃなくて前からでしょ?…今更な気がするけど」
キュヒョナはうんうんと頷く
「そう…俺とお前は前から仲良しで親友だ」
「だよね…」
キュヒョナはニコニコして僕を見つめてる
「何でそんなに笑顔なのか不思議なんだけど…」
「そうか?」
笑顔のまま返事をするキュヒョナ
「仲良くしてるのが気に入らないってさ…ユノヒョンはどうなの?って…自分の事は棚に上げてる…」
「だよな」
キュヒョナは頷く
「僕が納得いかない根源は正しくソコでユノヒョンにあれこれ言われる事じゃないじゃん?
だってプライベートだし…僕にプライベートな事あったって良いでしょ?」
「そりゃそうだ」
キュヒョナはさっきと同じように頷く
「歌やダンスで言われるのは僕に足りない物があるからだって僕も自覚してるから有難いって思ってる…
だけどキュヒョナやヒョンたちとどう付き合うかをユノヒョンに言われること…僕は納得できない」
「まぁ落ち着けチャンミナ」
焼きあがったカルビを僕の口に突っ込んできた
「熱いよ!!」
ハフハフしながらキュヒョナを睨みつけるとキュヒョナは笑って「悪い悪い」って僕を見つめた
「想ってたこと吐けたか?」
キュヒョナもカルビを口に運びパクリと食べる
僕はうんと頷いて小さく溜め息をついた
「今まで俺たちの絡みなんて目に入らなかったのか…いやいや…違う」
キュヒョナが僕との距離を詰め小さな声で言う
「敢えて見ないようにしてた…ツラいから」
「ツラい?」
キュヒョナは僕を見つめながら黙って頷く
「お前はスカウトされて入っただろ?…当時ユノヒョンは上の人からお前の事を頼むって託されてたと思うよ
まぁ…言われなくてもユノヒョンはお前を見るつもりだったと思うけどな…」
そう言ったキュヒョナは身体を動かし始めた
「特にダンスな」
僕は苦笑い
「ダンスなんてやってなかったのは一瞬で分かっただろう
音の取り方…魅せ方…ユノヒョンはお前の潜在能力を引き出そうと厳しく接してたんじゃないか?」
「随分昔まで遡るんだね」
「まぁ良いから答えろチャンミナ」
僕は肩を竦めてキュヒョナを見つめるとキュヒョナが目を丸くして僕を見つめた
「なに…」
「スゲー可愛い仕草で萌えた」
「……」
「俺は良いから答えをどうぞ」
僕は軽く間をとってから
「まともに踊れない僕にイライラしてたと思うよ…とにかく怖かった」
そう答えた
「だろ~?」
当時の事が頭に浮かんできた
「イライラって表現は違うと思うけどさ…
ユノヒョンがそんな感じだったのはお前がユノヒョンと微妙に距離を置いてたからだと思うけど」
「キュヒョナはあの頃の僕は知らないでしょ」
「知らなくてもお前見てたら分かるよ…その距離感は現在進行形だから」
そう言ってキュヒョナは笑う
「寂しかったと思うよ…他のメンバーには屈託なく無邪気に接してるお前を見て
自分と接する時のお前の表情はいつも強ばってて目は怯えたバンビだ」
「バンビって…」
「ユノヒョンは自分の寂しい気持ちを押し殺してお前と接してたとすると…」
僕を見つめて目をキラキラとさせるキュヒョナ
「激萌えるな!!」
キュヒョナは一人で盛り上がってる
「萌えてる所すみません…寂しいなんてユノヒョンは想ってないと思うよ
だってヒョンたちと仲良くじゃれあってたし…ヒョンとも」
「そんなの寂しさ紛らわせてたに決まってら~」
「違うと思うけど…」
「煩いなチャンミナ…俺の萌えの邪魔すんなよ」
ダメだ…キュヒョナおかしくなってる
«俺を見てろ…盗めるものは全て盗め»
ユノヒョンが僕に言った言葉が蘇る…
全然絡まない僕との唯一の接点はダンス
いつもビクビク顔色伺ってた僕と何とかコミニュケーションを取ろうとしてくれてた
そうだとすると…僕はユノヒョンに酷い態度を取っていた
「お前が努力家なのもユノヒョンは知ってるからそっと見守ってくれてたんじゃないかな~」
バッと目に浮かんできた光景
練習していた時にユノヒョンが来たこと…
居残りで練習していた時に戻ってきたこと…
勉強している僕に付き合って起きてくれたこと…
«俺を信じろ»と言って僕を見つめたユノヒョン
あの頃から僕はユノヒョンが好きだった
「ずっとお前は好きだったんだな」
心を読まれたようで驚いてキュヒョナを見る
「お前の表情で分かるよ」
僕は黙ったまんまキュヒョナを見つめ続けた
「うわ~…ユノヒョン想うお前の表情…キュンてくるな」
「……」
「お前…俺をキュン死させる気か?」
「キュヒョナ…ほんと大丈夫?」
「何がだよ」
「変だから」
僕がそう言うとキュヒョナは僕を意味深な表情をしながら見つめ
「お前が変にさせたんだろ?」
そう言ってガハハと笑っている
ダメだ…もう放っておこう
「だからそんな目で俺を見るなって!!」
キュヒョナは僕を見るとそう吠えた
「それでだな…
少しずつユノヒョンとの距離が縮まってきたと思った矢先にカップリングでファンは騒ぎ始める…
ユノヒョンにしてみたら元々仲良しだしそれは普通の事じゃん?
だけどユノヒョンに想いを寄せてるチャンミナにはファンの後押しはボディーブローのようにジワジワと効いてくる
そしてまたユノヒョンを視界から外し始めたお前は俺やヒョンたちから癒しを求め始めたわけだ」
「普通にしてるだけだよ…」
キュヒョナは首を振る
「ユノヒョンは直ぐに気付いた…もうダンスのダメ出しで怯えてないチャンミナが露骨に自分を避けている…
何故だ…ユノヒョンには全く心当たりが無い
ユノヒョンはお前を観察し始める」
「ちょっと待った」
僕は芝居がかった話しっぷりのキュヒョナを止める
「なんだよ!!」
「あくまでもキュヒョナの推理だよね?」
「さっきも言っただろ…俺のこのテの推理は当たる…邪魔しないで聞いてくれ」
そう言って再び話し始めた
「俺と話す時のお前の仕草や表情にユノヒョンは今まで抱かなかった感情を芽生えさせた」
僕をドヤ顔しながら見つめるキュヒョナ
「嫉妬だチャンミナ…」
「嫉妬…」
キュヒョナは頷く
「ユノヒョンは俺に嫉妬したんだ…きっと差し入れ持ってった日には嫉妬が始まってたかも知れない」
「そんな訳ないでしょ」
僕は帰る支度を始める
「待て…まだ話は終わってない」
「僕は可愛い弟って言われたんだ…ユノヒョンがキュヒョナに嫉妬なんて有り得ない…」
僕は伝票を持って立ち上がる
「俺…今日は敢えてユノヒョンの前でお前と絡んでみたよ
そしたら案の定だチャンミナ
その時のユノヒョンの目はガチで怖かった…やめろって俺には聞こえた」
だからわざわざこっち来て僕を抱き締めたのか…
「お前は相変わらずユノヒョンを見ない…絡みに行かない
そうだよな…ユノヒョンに色々言われてカチンてきてるし追い討ちかけるようにカップル推しだ」
「カップリングは今に始まったことじゃない」
「わかってるって」
僕の肩をポンと叩く
「今もこうして俺と一緒に過ごしてるのは消化不良で聞いて欲しかったからだろ?」
「まぁね…」
「ユノヒョン…きっと心は荒れてるぞ」
「キュヒョナ…有難う」
僕はキュヒョナを抱き締めた
「ユノヒョンは僕をそんな対象で見てないから…僕は対象じゃない…別に居るよ」
キュヒョナが身体を離して僕を見つめる
「チャンミナ…俺の推理は当たる
いずれ本物のホミンになると俺は信じて疑ってない」
キュヒョナの顔は真剣だった
「今日帰って«何で俺を避けるんだ»って言われたらキュヒョナの推理を信じるよ」
「絶対だからな…直ぐ報告くれ」
「分かったよ」
僕は苦笑いしながら返事をし会計を済ませキュヒョナと別れた

「ただいま…」
ゆっくり鍵を開けて廊下を歩く
部屋の扉が開いていて部屋から話し声が小さく聴こえてくる
僕が部屋の前に差し掛かった時にリアルに会話が聴こえて僕の心臓はバクバクと音を立て始めた
«やめろ»
ユノヒョンの声
«お願いユノ…»
ヒョンだ
部屋を覗いた瞬間に僕はヒョンを抱き留めてるユノヒョンと目が合った
僕は何も言わず視線を外しそのままバスルームへと直行する
扉を締め洗面台の鏡に映る自分をしばらくの間ボーッと見つめた
携帯を手に取りキュヒョンに電話する
「どうだった?」
キュヒョナの明るい声
「……」
「チャンミナ?」
「キュヒョナ…」
「なんだ…切れたかと思ったじゃん」
「キュヒョナの推理が当たってたよ」
「マジか!!…やっぱ俺の推理はスゲーな」
嬉しそうなキュヒョナの声
「僕…今からシャワーするから」
「分かった!!…また飯食いに行こうな」
「うん…お休み」
「またな!!」
電話を切って一つ大きな深呼吸をして心を落ち着かせる
ごめんねキュヒョナ
服を脱ぎシャワールームへと入った






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