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想定外…僕の初恋 9.

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9.






玄関を開けると真っ暗な廊下
「ヒョン…ただいま」
誰もいない部屋に向かって小さな声で呟く
リビングの電気をつけると僕が出て行ったままの状態
僕はソファに座るとユノヒョンにメールした
«ヒョン…お疲れ様です…今戻ってきました»
ソファに寝転んで少しの間返信を待っていたけど全然返信が来ないからお風呂に入る事にする
バスタブを洗い終えスイッチを押すとザーッと出てきたお湯
僕はしばらくの間お湯が溜まっていくのをボーッと眺めてた
あぁ…
いつも賑やかな部屋がこんなに静まり返っているとちょっと寂しいな
僕はバスルームからリビングに戻ると好きなR&Bグループの曲を流してソファに寝転んだ
好きなバラードナンバーが流れてきて自然と歌詞を口ずさみ始める
ふと携帯が目に入り着信が来てないか確認してみたけどユノヒョンからの返信は来ていない
楽しくて僕のメールなんか見てないよね…
久し振りに夕方から時間が空いたんだ…あっちこっち行って楽しんでるに違いない
♬~
お湯が溜まった事を知らせる音楽が部屋に流れ僕はバスルームへ向かい服を脱ぐと風呂場へ入った
いつも素早く済ませるお風呂…今日はゆっくり浸かろう
「あぁ~…気持ちいい」
首まで浸かって顔だけ出てる状態
身体の芯から温まっていくのを感じる
たまにチャプチャプとお湯を揺らして子供みたいに遊んでみたりする
「はぁ……」
湯気が立ちこめる天井を見上げて溜め息をついた
キュヒョンにバレてた…
「ホミンだって…」
バスルームでの独り言は小さな声でも響いてよく聞こえる
思ったより声が響いて誰もいないのに思わずキョロキョロした僕
そんな自分に少しウケて笑う
一番人気ないカップリングじゃん…
でもキュヒョン…ありがとう
身体が温まり身体や髪を洗い終えるとバスルームから出た
ゴシゴシと髪を拭きながらリビングに戻り携帯をチェックするとキュヒョンからメールがきていた
ヒョンからは届いていない
ちょっとショックを受けながらキュヒョンのメールを開いて読んでみた
«ヒョンたちより早く帰れただろ?…俺のヒョンたちも合流して遊んでるらしい
愛しのユノヒョンのご帰宅は遅そうだぞチャンミナ»
「«愛しの»は要らない」
僕は画面に向かって呟く
だってさ…見られたらヤバいじゃん
«キュヒョナ…今日は楽しかったよ…今度はゲームして遊ぼう
ヒョンたち合流してるなら帰りは遅いね…ありがとう
あとさ…誰に見られるか分からないから«愛しのユノヒョン»はダメだからね(笑)…おやすみ»
キュヒョンに返信すると直ぐに携帯の着信音が鳴った
「キュヒョナ?」
「おつかれ」
「お風呂入ってたからメール今見たんだ…ついさっき返信したんだけど」
「読んだ…だから電話したんだよ」
キュヒョンは笑いながら応える
「悪かったな…気を付けるよチャンミナ」
「わざわざそれ言う為に掛けてきたの?」
「いや…それもあるけどさ…すぐ側に強力なライバルいたんだったと思って
見られたらガチンコ勝負するなんてお前は出来ないじゃん?
お前がユノヒョンを諦めなきゃならない事態を俺が作ってしまってはいけないって猛烈に反省したわけ」
「キュヒョナ…」
「今さら好きじゃないとか言うなよ?…お前のユノヒョンを見つめる眼は好きと言ってるようなもんだからな」
僕はその言葉にハッとなる
「そんな風に見えてるんだね…」
「大丈夫…俺にしか分からないから…普段のお前を知ってる俺にしか分からないよ
ヒョンたちにも見せてないだろ?…お前は用心深いから気付いてないよ
それにお前はヒョンたちの可愛い可愛い弟なんだ
逆にヒョンたちがお前からの愛を欲しがってるフシがあるじゃん?
きっと目にいれても痛くない存在だろ…毒舌吐かせてくれてるんだからさ」
キュヒョンは笑いながら話す
「そうなのかな…」
「そうだよ…だってチャンミナ…お前可愛いもん」
「それはありがとう…そんなキュヒョナも可愛がられてるじゃん」
「はぁ?」
キュヒョンのボリュームが上がった
「まぁ…お前は当事者だから分からないか…ヒョンたちみんなお前には甘々だよ?
俺なんて足元にも及ばないぐらいだ」
ユノヒョンは厳しいんだけどな…
「お前からメール来たから直接謝りたくなってさ…」
「大丈夫だよ…ありがとう」
「ヒョンたち待たずに寝ろよ~…俺はこの貴重な一人の時間を無駄にはしない
AV見てマスして寝るよ…お前もお気に入りのあの巨乳女優のAV見てマスしてくれ」
そう言って笑っている
「気分になればそうするよ…おやすみ」
僕はそう返事して電話を切った
どうしよっかな…
キュヒョンの言った通り確かに一人の時間なんて滅多にないんだから…
観てみようかな…ボリューム大きめで

«あぁっ…やっ…ダメっ…あっ»
僕のお気に入りのAVを観ていてもあまりそんな気分になれない
逆にマスしてる最中にヒョンたちが帰って来たら…って不安の方が勝ってしまって
キュヒョンはそんな心配もしないできっとマスしているんだろう
«あっ…あっ…»
揺さぶられたわわな胸が大きく揺れている
ダメだ…気分になれない
僕は観るのをやめてディスクをしまうと再び音楽を流す
鞄からテキストを取り出し勉強を始めた
♬~
携帯の着信音が鳴りふと顔を上げる
時計を見てみると日付けが変わろうとしていた
携帯の画面を確認すると…
ユノヒョンだった
«お帰り…連絡遅くなってゴメンな…もう直ぐ帰るから»
«もう直ぐ帰る»
もう直ぐってどれぐらいか分からないけどこんな時間だし帰って来るよね…
僕は勉強道具を片付けて部屋を綺麗にするとヒョンたちが帰って来るのを待っていた
日付けが変わって随分と時間は過ぎたけど玄関のドアは開かない
ソファで蹲り必死に目を開けて待っていた僕だったけど睡魔に勝てず意に反して瞼は閉じられ…
気付いた時には朝だった

目が覚めて目に飛び込んできたのはいつも寝ている部屋の風景
あれ…確かヒョンたちが帰って来るのを待っていたのってリビングじゃなかったかな…
リビングで待っていて…ベッドに来たんだっけ?
僕はベッドで寝ていた
向かいに見えるベッドは空っぽ
ベッドの主はユノヒョンなんだけど…もしかして帰って来なかったとか…
「流石にそれはないよな…」
そして目が冴えていくうちに隣に人の気配を感じて隣を向くとユノヒョンが口をパカンと開けて眠っていて驚いた
嘘!!
しかもユノヒョンの腕が僕の身体に置かれている
嬉しいけど…なんで?
トイレに行きたくて起こさないようにゆっくりと腕を持ち上げたら
「ん……」
ユノヒョンがモゾモゾとするから動くのをやめる僕
待って…
こんなシチュエーションは滅多にないじゃん!!
閉ざされた部屋の中…ユノヒョンと一つのベッドで寝ている僕…
ヤバーい!!
嬉しくて…寝ているユノヒョンをしばし見つめる
「ヒョン…何か食べたいんですか?」ってぐらいポカンと口が開いている
キレッキレダンスやセクシーダンスでファンを魅力するユノヒョンなのにこのギャップが堪らなく可愛い
いつまでも眺めていたかったんだけど…
ダメだ…起こさなきゃ漏らしてしまう
「ヒョンっ…ユノヒョン!!」
僕は小さな声でユノヒョンを呼ぶ
「んんっ……」
「おはようございます」
僕の声でうっすら目を開けたユノヒョンと目が合う
「チャンミン…」
うわっ…お酒の匂い
「ヒョン…アルコール苦手なのに飲んだんですか」
「ちょっとな…あぁ…頭いてぇ」
顔をしかめながら髪をクシャクシャとしている
「二日酔いに効くお薬持って来ますね」
僕は一先ずトイレに行ってキッチンから薬と水を持って部屋へ戻ってきた
「ヒョン…今日も仕事ですしこれ飲んで下さい」
「うん」
手渡した薬をユノヒョンは素直に飲んで時計を見る
「起きないとな…」
「そうですね…まだヒョンたちはリビングには出てきてませんでした…昨日遅かったんですか?」
僕が聞くとユノヒョンはバツの悪そうな表情で僕を見つめる
「え…」
不思議に思ってユノヒョンを見つめてるとユノヒョンが僕の頭を優しく撫でた
「チャンミン…待っててくれたんだよな
ゴメンな…俺がもうすぐ帰るってメールしたからだよな」
僕…やっぱりリビングで寝てたんだ
「実はあれからもう少し遊んじゃって帰るの遅くなってさ
帰ってリビング入ったらさ…ソファで蹲って寝てるチャンミンが居て驚いた…悪いことしたなって」
「ヒョンが…ユノヒョンが僕をベッドに?」
「うん…一緒の部屋だしベッドまで運んだんだけどさ
俺…そのまま一緒に寝ちゃってたな」
そう言って笑う
「起きるか」
「はい」
ユノヒョンを先頭に二人でリビングに行くとヒョンが朝食の準備をしていた
「おはよう」
ユノヒョンがヒョンに声をかけるとヒョンはやんわり微笑んでユノヒョンを見つめる
「二日酔いなってない?」
「なってる」
ユノヒョンの返事にヒョンはクスクス笑う
「ゴメンね…無理させちゃったね」
「大丈夫だよ」
僕の知らない世界
そんな会話に僕は入る事は出来ないから黙って二人を眺めていた
「お~!!…ユノ…昨日の俺たちの画像でネットが賑わってるぞ」
別のヒョンがパソコンを弄りながらユノヒョンに声を掛ける
「チャンミン…見てみろよ」
写っていたのはユノヒョンとヒョン
まるで恋人のような二人に僕は言葉が出ない
画像を載せた人のタイトル
«やっぱり二人はそんな仲だった»
そんな仲って…どんな仲だって言いたいの…
僕は心の中で悪態をつく
「みんなこの感じ好きだよな~」
パソコンを弄りながらポツリと呟くヒョン
「出来たから食べるよ」
呼びに来たヒョンが僕たちに声をかけながら画像を見て嬉しそうに微笑むのを僕は間近で見つめた






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