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想定外…僕の初恋 8.

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8.







「好きなんだろ?…異性を想う感情で」
そう問われた時に「違う」とは言えなかった
悟られないように気をつけていたんだけど…
バレてしまった

それは本国での歌番組でのこと
沢山のグループが出演する番組で僕たちも出演していた
全てのグループが歌い終わり番組は滞りなく終了
ぞろぞろと舞台袖へと移動している時に後ろから肩をポンポンと叩かれ僕は振り返る
「お疲れ様」
そう言って僕を笑顔で見つめる男性
別グループのメンバーで僕と同じようにグループでは一番年下のキュヒョンだった
「お疲れ様」
僕はキュヒョンと並んで歩く
「相変わらずスゲー人気だな」
キュヒョンは僕の肩を抱いて話し始めた
「暫くはこっちで活動?」
「うん」
「じゃあ遊べるじゃん」
キュヒョンは僕の肩をグイグイ揺らして嬉しそうに話す
「そうだね」
僕も笑いながら答える
「チャンミン今日はこれで終わりだろ?」
「うん」
「じゃあさ…久しぶりに一緒に飯食おうぜ」
「ん~…ヒョンたちの予定聞いてからでイイかな」
「ヒョンたちって…ユノヒョンだろ?」
キュヒョンは僕の顔を覗き込みながら聞く
「うん…リーダーだし」
「監視されてんの?」
「そんなんじゃないけど…」
「過保護に育てられてんな~…俺なんて放ったらかしなのに」
キュヒョンは僕を茶化して楽しそう
「だからそんなんじゃないってばっ」
「分かってるって」
僕の肩に置いてる手をポンポンとしながらキュヒョンは言う
「ユノヒョンが責任感強いのは事務所の奴ならみんな知ってます…取り敢えず聞いてみてよ」
「うん」
「じゃあ後で連絡くれる?」
「わかった」
僕たちはそれぞれの楽屋に戻っていく
楽屋に入るとヒョンたちは着替えてる最中でワイワイと賑やかだった
「チャンミン…今日さ…これから遊びに行こうかって話してんだけど…行ける?」
ヒョンが僕に声を掛ける
「これからですか…」
僕の返事の仕方でヒョンが僕を覗き込む
「どうした?」
どうしようかな…
即答しない僕の肩にそっと触れる手
振り向くとユノヒョンが立っていた
「キュヒョンと会うのか?」
僕に用事があるとしたらキュヒョンしかない
「はい…一緒にご飯食べようかって話になって」
ユノヒョンは僕をジッと見つめながら落ち着いた声で言う
「久し振りに会ったんだもんな…キュヒョン優先してやって」
こんなユノヒョンの優しさが僕にはキュンとくる
「有り難うございます」
ペコリとお辞儀すると
「あんまり遅くなるなよ…OK?」
そう言って僕の顔を覗き込み視線を絡ませた
「はい…」
ユノヒョンをジッと見つめた僕に微笑んで頷くと頭をポンポンと優しく触ってユノヒョンは離れて行く
ユノヒョンの後ろ姿を見つめてた僕に
「どうしたの?」
ヒョンが声を掛けてきて僕は振り向いた
「いえ…」
ヒョンもチラッとユノヒョンの後ろ姿を見つめてから僕を見つめる
「あのっ…ヒョンたちこれから遊びに行くんですよね」
「うん…あれ?…チャンミンは行かないの?」
ヒョンはちょっと驚いた表情で僕を見つめる
「キュヒョンと約束しちゃってて」
「へ~…そうなんだ」
僕をジッと見つめてた表情がフッと変わった
とても美しくて僕はヒョンをガン見してしまう
「キュヒョンと楽しんで来て」
ヒョンはそう言うと僕から離れユノヒョンをバックハグした
ユノヒョンは後ろを確認すると「こっち来いよ」とジェスチャーしながらヒョンの肩を抱き寄せ
視線が合うと楽しそうに笑った
嫉妬の感情に飲み込まれそうで僕は目を背け着替えに集中する
最近の二人はとにかく仲良しで…僕には辛い
僕や他のヒョンたちが知らない密な時間が二人にはありそうでならない
自分だって一緒に勉強して特別な時間があるのに…
ユノヒョンとの特別な時間をもっと持ちたいという欲はどんどん膨れ上がる
だって…好きだから
そして膨れ上がるには僕なりに理由があるんだ
ユノヒョンと勉強しているあの時間が本国に帰ると無くなってしまう
何故か…
ユノヒョンが帰って来るのを知った友人たちからのアポがヒョンにはひっきりなしだから暇がなくなるんだ…
本国に居る限り勉強は一人…そういう事
それに…勉強なんだ…ヒョンとのあんな感じじゃない
「あの…SJの楽屋行ってきます」
盛り上がってるヒョンたちに声を掛けて楽屋を出ると既にキュヒョンが楽屋前で待っていた
「どうだった?」
「大丈夫」
「やった!!」
そう言ってキュヒョンが僕に抱きついた
それと同時に楽屋の扉が開き
ユノヒョンを先頭にヒョンたちが出てきたのを僕はキュヒョンと抱き合った状態で見つめる
「おいおい…他所でやってくれよ」
ヒョンたちがそう言って笑っている
「久し振りにチャンミンと過ごせるから嬉しくて」
キュヒョンがヒョンたちと話し始めた
「今日はみんなで遊ぶ予定だったのを断ってお前と会うんだぜ?…俺の可愛いチャンミナの愛を独占かよ~」
「え…良かったの?」
そんな視線で僕を見つめるキュヒョンに軽く頷くと
「いや~…すみません」
キュヒョンがヒョンたちのノリに合わせ話し始めた
「チャンミンレンタル料…クソ高いけど大丈夫か?」
「えー!!…レンタル料なんてかかるんですか!!」
「独占料だからな」
「マジでー!!」
大袈裟に驚くキュヒョンにみんな大笑いしている
「キュヒョナっ…一旦帰って準備したら連絡するからさ…」
僕がキュヒョンにそう言うと「わかった」と言ってヒョンたちに挨拶すると自分の楽屋へ戻って行った
「チャンミン帰るよ…」
ユノヒョンは僕のリュックを持って来てくれてた
「ヒョン…すみません…有難うございます」
ユノヒョンから手渡された時にヒョンが呟く
「ほんと…キュヒョンと仲良しだよね…ね?…ユノ」
「そうだな」
ユノヒョンがそう言うとヒョンがユノヒョンの腕に自分の腕を絡ます
「僕たちみたい」
そう言うヒョンを見つめるユノヒョン
そんな光景を見ている僕
何も言えないで腕組む二人から視線を外せずに見つめ…傷を広げている僕
「同級生だと自然に仲良くなるもんだよ」
ユノヒョンの言葉にヒョンはやんわり微笑んで「そうだね」って小さな声で呟いた
「わっ!!」
他のヒョンに抱きつかれて僕は声を上げる
「ガン見し過ぎ!!…行くぞチャンミン」
「見てないですよ…」
「口開けて見てたぞ」
「開けてません」
「ほら…腕組もうぜ」
「組まないです」
「遠慮すんな!!」
「してないですって!!」
僕はヒョンと押し問答しながら車へと歩いて行く
「お前ら煩い」
ほら…マネージャーに叱られたじゃん

僕たちは一旦宿舎に戻りバタバタと外出の準備を始めた
「チャンミン…じゃあ行ってくるからな」
先にヒョンたちが出て行く
「行ってらっしゃい」
僕はお見送り
「チャンミンも楽しんで来いよ~」
「有難うございます」
出て行くヒョンたちに手を振って見送る
「宿舎に戻ったら一応連絡くれる?」
最後に出て行くユノヒョンからのお言葉
「はい」
「じゃあ…行ってくる」
僕を見つめる視線は優しい
「行ってらっしゃい」
閉じられた扉
俯き溜め息をつく
今日はこれ以上仲睦まじい二人を見なくて済む
僕はリュックを肩にかけるとキュヒョンに連絡した
「チャンミン…待ってたー」
キュヒョンの元気な声に僕は癒される
「遅くなってごめん…今から出るから」
「おぅ」
僕たちがよく利用する店に現地集合が決まって僕は店に向かった

「いらっしゃいませ」
店は個室で仕切られた居酒屋
「えっと…」
僕が話し始めると「いらっしゃってますよ」と顔馴染みの店員が声を掛けてきた
「どうぞコチラです」
僕は店の一番奥の個室に案内されて奥へと進んで行く
「失礼します」と店員が声を掛けながら開けると笑顔のキュヒョンと目が合って軽く手を挙げた
「お疲れ~」
僕は店員に軽く会釈をしてから個室へと入る
「待った?」
僕は上着を脱ぎながらキュヒョンに声を掛ける
「俺も今来たとこだよ」
そう言ってメニューを広げて唸り始めた
「適当に頼むぞ~」
「良いよ」
しばらくすると次から次へと料理が運ばれて来て僕は目を丸くする
「キュヒョナ…どんだけ頼んだの…」
キュヒョンは僕に烏龍茶を渡すとニコリと微笑んで「端から端まで」と言って笑う
まぁ…嘘だと思うけど
「久し振りだしさ…ゆっくり食おうぜ…久々の再会に乾杯!!」
そう言ってグラスを傾けて僕のグラスにコンと当てるとグビグビと烏龍茶を飲むキュヒョン
「キュヒョナ…一度に頼んだら料理冷めちゃうからもう少し考えてよね」
僕の言葉に「はいはい」と頷きながらパクパクと食べている
近況報告をしながら食べていたら
「お前はヒョンたちを毒舌で斬ってばっかりだけど…愛されてるから出来るんだよな~」
そう言いながら僕を見つめる
「ヒョンたち嬉しそうにしてるでしょ?」
僕は食べながらキュヒョンに言うと
「してる!!」
そう言ってキュヒョンは笑った
「そうだ…本日のチャンミナレンタル料は幾らなんだ?
値段によっては俺はシウォニヒョンにお金を借りに行かなきゃならない」
お手上げポーズをしながら話すキュヒョン
「大丈夫…払える金額だと思うから」
「良かった~」
キュヒョンは胸を撫で下ろすジェスチャー
「焼肉ご馳走したら満足するんじゃないかな」
「高いじゃん!!」
直ぐ突っ込んで二人で笑う
「グループ仲良いよな」
「そうだね…」
「俺たちんとこもあるけどさ…お前らんとこリアルっぽく見せ過ぎててゾワゾワする」
「ゾワゾワって…」
僕はそう言うと視線を外して黙々と食べる
何のこと言ってるのか直ぐにわかった
「特にあのカップリングね…」
予感的中…
そう言ってキュヒョンが僕をジッと見てるのを感じながら箸をすすめる
「どのカップリングか言わなくても分かるだろ?」
まだ僕を見つめたまま話してる
「お前じゃないぞ?」
そう言って少し笑ったキュヒョン
「まぁ…ファンはさ…二人が絡むと他のカップリングの時より大喜びじゃん?
その反応にヒョンはまんざらでもないのが見て取れたりするんだよ」
今日の番組での笑顔な二人を僕は思い出す
「リアルですって雰囲気出すのが上手いよな…リアルじゃないのにって俺は思う」
「僕にはわからないよ」
僕がそう言うと
「そうだよな…お前はいつも下を向いて見ようとしないから」
「……」
「だろ?」
「そんな事ない」
「チャンミン…こっち見ろよ」
キュヒョンに言われてゆっくりキュヒョンの方を見る
「俺はね…あのカップリングには興味ない」
そう言って僕を見つめるキュヒョン
「俺のイチオシはホミンカップル」
僕の様子を見てキュヒョンは話し始めた
「ユノヒョンに絡まれても手放しに嬉しい顔が出来ないお前に俺は萌える」
「何それ…」
キュヒョンは身を乗り出す
「もっと甘えろよチャンミナ…何を遠慮してんだ」
「遠慮なんてしてないよ」
キュヒョンは一呼吸置く
「俺はお前の友人だぜ?…ずっとお前を見てたから分かるんだ
遠慮してるお前見てると胸が痛む」
「何言ってるのか僕にはわからない…食べようよ…冷めちゃうってば」
前のめりになってたキュヒョンが深く腰掛け直す
「好きなんだろ?…異性を想う感情で」
僕の箸が止まる
「何言ってんの…」
キュヒョンをチラ見すると視線が合って直ぐ逸らした
ドキドキと心臓が脈打つ
「食べるか…」
それ以上は言わずキュヒョンは再び食べ始めた
それからのキュヒョンは自分のグループの話を面白おかしく話していたんだけど…
キュヒョンに見抜かれてた事の衝撃が半端なくて殆ど耳に入って来なかった
それまで美味しいって食べてた料理もただ口に運ぶだけになっている
バレてた事の衝撃に呑まれていた
キュヒョンはいつから感じてたんだろう…
僕がユノヒョンに想いを寄せていること
はっきりNOと言わなかったのが答えと受け止めてるよね…
ふと時計に目をやると結構な時間になっていて僕は箸を置く
「キュヒョン…帰らなきゃ」
キュヒョンも時計を見る
「もうちょいイイじゃん」
「ヒョンたちが先に帰ってたら…なんか…ね…」
「分かった…じゃあ帰るか」
上着を着て帰る支度をする
店を出るとキュヒョンが僕の肩を抱いた
「俺はホミン推し第一号だからな…忘れんなよ?」
「…」
何も言えないでキュヒョンを見つめる
「そんな顔すんなよ~」
僕の肩を抱いてる腕に力をギュッと入れて引き寄せる
「チャンミンがユノヒョンに惚れてしまった…俺のチャンミンが…」
「キュヒョナ…」
「俺…ホミンに萌えてます」
そう言って笑うとキャップを深く被って僕を見つめるキュヒョン
「帰ろう」
「うん」
僕もキャップを深く被り二人足早に宿舎へ向かった





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