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想定外…僕の初恋 3.

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3.






優しく見つめる視線の先に僕はいない
いつしか僕はその視線が欲しいと思うようになっていた

向けられる視線はいつも厳しい
頑張っても頑張ってもヒョン達に追い付けない気がする
徐々に自暴自棄になっていく自分を支えているのはユノヒョンの言葉
僕の支え…
一言で良い…
頑張ってるなと言って欲しい
ユノヒョンに褒めてもらいたい自分
早くユノヒョンのようになりたい
僕の憧れでもあり目標
そんなユノヒョンの隣にはいつも同じ人
楽しそうにじゃれあってる
歌も上手いしダンスも踊れる
僕とは雲泥の差なのを肌で感じる日々
ポタポタと汗が床に落ちていくのを見つめていると
«ユノ…»
ユノヒョンを呼ぶ声
僕は顔を上げて二人の様子をチラッと見る
ユノヒョンを見つめる視線に僕は何とも言えない感情が沸き起こる
優しい瞳で見つめ返すユノヒョンに僕の心がざわつく
なんでそんな眼で見るんですか…
「僕なんてほぼ怖い顔なのに」
思わず小さな声で愚痴る
普通に仲が良いと思いたいんだけどユノヒョンを見るヒョンの視線が僕には引っかかる
「俺を見ろって…見てらんないじゃん」
ユノヒョンを見るとヒョンいるしな…
頭を左右に振って天井を見上げる
僕はユノヒョンを見るのやめた

「元気ないね」
僕に声を掛けてきたヒョン
ギュッと肩を抱かれて僕はヒョンの方を向く
貴方が原因です
「女でも紹介しようか?」
「え?」
僕は驚いてヒョンを見つめる
「まだチャンミンには早いか…それに遊んでる暇もないよな」
笑いながら話すヒョンに僕は苦笑い
「塾が恋人?」
「嫌ですよそんなの」
ヒョンは笑ってユノを呼ぶ
「チャンミン元気ないからさ…女でも紹介しようかって言ったらめちゃくちゃキョトン顔しちゃって…」
「可愛いなチャンミン」
「!!!!」
そう言って僕の頬にキスをする
僕をジッと見つめるユノヒョンの視線が痛い
「チャンミンはカッコいいし彼女なんて直ぐに出来そうじゃない?」
ヒョンが僕から離れユノヒョンの隣にピタリとくっ付きながら話す
「デビューに向けて頑張ってる時に彼女相手してる時間なんて無いと思うけど」
ユノヒョンの言葉に僕は頷くだけ
「あ…ユノは彼女と別れたんだよね?」
ヒョンに聞かれて頷くユノヒョン
「好きにしたら良いけど…俺は無理」
そう言ってヒョンから離れユノヒョンは去っていく
「ユノってほんとチャンミンには素っ気ないよね」
ヒョンはユノヒョンの後ろ姿を見つめながらポツリと呟いた
「ヒョンは…」
「ん?」
「ヒョンは彼女いるんですか?」
ドキドキしながら聞いてみた
「ユノのあの言葉聞いてからじゃ言いにくいじゃん」
そう言って笑うヒョン
「好きな人はいるよ…相手も好きだと嬉しいんだけど…」
「片想いですか…」
ヒョンは笑うだけ
そう話すヒョンの想う人って普通は女性を想像するよね…
だけど僕にはそう思えない
だってヒョン…
ユノヒョンと話す時の雰囲気がみんなと話す時と違うから…
ヒョンの仕草って傍にいてやらなきゃって思わせる感じっていうか
放っておけない気持ちになると思うんだ
「傍にいて」なんて言われたらユノヒョンならきっと放っておかない
もしかして言われてるとか?
「……」
こんな事考えてる僕はおかしい
褒めて貰いたいとこうもおかしな思考になるのかな…
「チャンミン?」
考え込む僕を覗き込むヒョン
「ユノの言葉気にしてんの?」
「気にしてないです…その通りだと思うから」
「なら良いんだけど…」
僕が気にしてるのはヒョンの気持ちなんて言えない
「あ…振付けの確認するみたい…行こっか」
振付師がユノヒョンのダンスを見て指示を出している
僕はヒョンとユノヒョンの方へ向かった

僕の隣にはユノヒョン
気にもしてなかったんだけど何でこんな並びになったんだろうって今は思う
僕を挟んでなされる会話
これも何とも思わなかったのに…
スッと下がって僕は存在を消してたりもしてた
今は何だろう…
隣同士になって欲しくないから何気に存在をアピールしてみたりする
だけど僕は空気みたいな存在となるようで…
ユノヒョンからの視線を一身に浴びて楽しそうに語らう姿を見たくないのに頑張る僕
これ…嫉妬だ
褒めてもらえない僕は思いっきりヒョンに嫉妬してる
それからの僕は頑張ってみたんだけど二人を視界に入れるのがだんだん辛くなってきて…
僕は必然的に他のヒョンといる事が増えていった
ヒョンたちに可愛がられて居心地が良い
頑張っても欲しい人から欲しい言葉が聞けない…
僕の心は疲れてしまって癒しを求めたんだと思う
まだ僕は幼かったから…

「お疲れ様でした」
「チャンミン頑張れよ」
レッスンが終わってヒョン達はロッカールームへと消えて行く
僕は振付師直々に居残りを命ぜられまだ帰れない
「じゃあチャンミン始めるぞ」
「はい」
苦手なステップを繰り返し練習する
「まだ動きが硬いな」
「ハイッ…」
そうなんです
僕のダンスは何だかロボットみたいなんです
無理やり身体を動かしてる感じが抜け切れない
分かってるのに直せない
悔しくて泣きそう
「お前…ユノのダンス見てないのか?」
「……」
休憩した時に振付師から言われる
「良い手本がすぐ隣に居るっていうのに…」
「すみません」
「もう一度だ」
曲をかけて一人で踊る

ヒョン達が帰ってから二時間ぐらい経ったかな
鏡越しにスタジオの扉が開いたのが見えた
「先生…代わりにやるから」
ユノヒョンがゆっくりスタジオへと入ってくるのを僕はただ見つめていた
「ユノ…帰ったんじゃなかったのか?」
振付師がユノに声をかけると僕を見つめる
「気になって戻ってきました」
「優しいリーダーだな」
振付師はユノヒョンの肩をポンと叩く
「俺がチャンミン見るんで…お疲れ様でした」
「じゃあ頼むな」
ガッチリ握手して振付師はスタジオから出て行った






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