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想定外…僕の初恋 1.

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1.






怖い人
始まりはそうだった
きっと僕とは合わない
水と油のような関係になるだろうと
交わることは無いと思って疑わなかった
月日が流れある日気が付いた
そんな僕が貴方を好きになっていた
言えない秘密の恋
成就不可能であろう僕の恋が始まった


鋭い視線で常に僕を見つめるその人
僕にはその視線が恐怖でしかない
何を言われるんだろう
頭の中は貴方からどう言われるかで常にいっぱいな状態
必死についていこうともがく自分が大きな鏡に映し出される
自分で見ていて笑いたくなる
こんなのダンスじゃない
音を感じて踊っていないぎこちないダンス
汗だくになって踊り終えた時に僕は直ぐ貴方の様子を確認する
一瞬目が合い貴方は僕の方へと歩いて来る
緊張して硬くなる僕の身体
僕の目の前で止まった貴方はジッと僕を見つめる
この空気が僕には堪らなく怖い
「残ってくれる?」
落ち着いた低い声…
「すみません…用事があって残れません」
小さな声で僕は話す
「塾?」
「すみません…」
何も言わないで僕に背を向け他のメンバーの元へと歩いて行く
僕はただ見ているだけ
楽しそうに笑いじゃれあっている
そこの輪に僕はいない…入れない
僕は浮いた存在だと思う
「やばっ…」
時計を見たら塾の時間が差し迫っていて僕は急いで帰る支度をする
「お疲れ様です!!…お先に失礼します!!」
貴方が楽しそうにしている輪に向かって挨拶すると一斉に僕を見つめるメンバー
「チャンミン帰るんだ」
メンバーの一人が「また?」って表情で僕に声を掛けた
「すみません…」
「お疲れ」
貴方はそう言って僕をジッと見つめる
僕はお辞儀をして塾へと向かった

塾が終わり自宅に帰ったのは夜遅く
母親が夜食を用意してくれていた
「チャンミン…お疲れさま」
「いただきます」
どうしてここまでしてやらなきゃいけないんだ…
自問自答の繰り返し
僕は貴方と違ってスカウトされたのをきっかけにトントン拍子にメンバー入りをしている
ずっと夢見てやっとチャンスをモノにした貴方にとって僕はどう映っているのだろう
「お母さん…僕やっていけるかな」
か細い声で呟くと母親はニコリと微笑んで僕を見つめる
「やれるだけやってみて自分に合わないと思ったらお断りしたら良いじゃない」
結構軽い返事に僕は母親をガン見する
「今こうして頑張っているのはやってみようって気持ちがあるからでしょ?
勉強との両立は確かに大変だろうけど得るものはきっと大きいはず」
《人生は一度きり》
若いうちの挫折はやり直しがきくってよく母が僕に話す
チャレンジは今だしやり直しもきくのかも知れない
「お母さん…ありがとう」
「ルックスは申し分ないし自信持ってチャンミン」
「何それ」
僕は母親の言葉に苦笑い
「え?…私の子供よ?……ルックス良いに決まってるじゃない」
「凄い自信だね」
僕がそう言うとニコッと微笑んでリビングのソファに座った
「チャンミン…何かあった?」
母親は穏やかな表情で僕の様子を見ている
「……」
「チャンミン?」
「みんな凄くて…」
あの人が怖いなんて言えない
「チャンミン…みんなそう思ってるんじゃない?」
「そうかな…」
僕はみんなの姿を思い浮かべてみる
みんな自信満々にしか見えないし思えない
「ねぇチャンミン…貴方の歌声とても良いのよ?
母親って立場じゃなくての感想だからね」
母親は何処か遠くを見つめながら話を続ける
「貴方の声はとても伸びやかだしココにダイレクトに伝わってくるの」
自分の胸に手をやり「ココね」と僕を見つめた
「そんな歌声みんながみんな持ち合わせていない
貴方の最大の武器は伸びやかで声量があって尚且つ音域の幅の広さ」
「そして母親譲りのルックスの良さ」
最後は笑いながら話す母親
「チャンミン…ダンスレッスンが辛いのは百も承知…だって踊ったことないじゃない?
直ぐに踊れるほどダンスだって甘くないわよ」
「そうだよね…」
「そうよチャンミン…頑張ってるのはみんなに伝わってるハズ
チャンミンが踊れないとデビューだって出来ないだろうからみんな必死になって踊りを磨いてくれてるのよ」
「うん…」
貴方の顔が浮かぶ
「ポジティブにいかなきゃ~!!」
パンと僕の背中を叩いてニコリと微笑む母親
僕はこの太陽な母から何度も勇気を貰ってきた
「ご馳走さまでした」
僕は茶碗をキッチンへ持って行くと母親は洗い物を始めた
「お風呂入ってらっしゃい」
「うん」
熱めのシャワーを頭からかぶる
明日もダンスレッスンと塾だから残れない
またあの視線で見つめられるのかと思ったら気が重くなるけど仕方ない
「どうしようもないんだから割り切ろう…」
タオルで髪を乾かしながら自室へ向かいベッドに寝転がる
«残ってくれる?»
威圧的な声が蘇る
「残れるなら残って練習したいです…」
僕は天井を見つめながらポツリと呟く
勉強は疎かに出来ない
両立させようと僕は必死だった
翌日も…またその翌日も勉強とダンスレッスン…そしてボイスレッスン
辞めたって良かったんだけど僕は辞めないで頑張った
こんなに頑張るのは何故なんだろうって考える日もあった
そんなある日気付いた
僕は貴方に認めて欲しくてがむしゃらに頑張ってたんじゃないかって
「頑張ったな」って…貴方に褒めて欲しかったのかも知れない
今のところ貴方から褒められた事はないけど…

「ハァッ……ハァッ……」
曲をかけてのダンスレッスン
休憩になり僕は壁にもたれかかって水を飲んでいた
「いつも見てるよね」
声を掛けてきたのは違うグループのヒョン
「えっと…」
「覚えてよ…」
ヒョンは僕を見つめてフッと笑う
「すみません」
「で…俺の質問に答えてないよ」
「すみません…えっと」
何だっけ…ヒョンを見つめながら僕は少し首を傾げる
「ユノだよ」
ヒョンは他のメンバーとふざけ合ってるユノを見つめながら僕に言った
「ユノヒョン?」
「そう…よく見てるよね」
「そうですか?…怖くてつい見ちゃってるのかな」
ヒョンはクスクス笑った
「アイツ…特にチャンミンには厳しいからな」
「……」
「嫌んなるだろ」
「嫌って…」
「否定しないんだ」
ヒョンは大笑いして俺を抱きしめた
「俺はお前の味方だからな…何でも相談してくれ」
「僕は何も悩んでないです…」
「また~…俺に遠慮は不要だぜ?」
ヒョンは僕の肩を抱きユノヒョンのいる輪の方へ歩いて行く
「俺チャンミン気に入った」
ユノヒョンが振り向いて僕とヒョンを見つめる
「そう…」
視線が怖くて僕は俯く
「素っ気ない返事だな…なぁチャンミン」
僕に話を振らないでほしい
俯いたまま何も言えない僕の腕が掴まれた
と同時にグイッと引っ張られて僕は思わず顔を上げるとユノヒョンだった
「え……あのっ」
スタジオを出てロッカールームへ入って行くと僕をドアを背に立たせ壁ドン状態
僕は身動きできないでただユノヒョンを見つめる
「アイツには気を付けろ」
ユノヒョンの鋭い視線に驚きつつ僕はユノヒョンを見つめ続けた
壁ドンって萌えるって聞くけど今の僕にはそんなの微塵も感じられない
「気を付けろって…」
やっとの思いで口から出た言葉
「アイツだけじゃないんだけど…」
そう言ってユノヒョンは話し始める
「この世界って足の引っ張り合いなんだよ…俺はお前より長くここに居るから…
長いから色々と見てきたよ…人間のエゴや嫉妬をね」
僕は頷く
「俺もそうだけどみんなデビューを夢見て毎日厳しいレッスンを受けてるんだ
グループの仲を潰そうとする奴なんてザラだ」
ユノヒョンの視線…フッと力が抜けたのを感じた
「お前がなかなか自分から入って来ないことぐらい分かってる
勉強との両立で毎日が満身創痍なのも分かってる
俺が誘っても居残り出来なくて俺と距離を取るのはお前の自由だけど…」
ユノヒョンは僕をジッと見つめて諭すように話す
「不安になる事は無い…俺を信じろ」
「俺はお前を信じてる」
僕にとったら怖くて仕方ない人
その人から信じてるって言葉を聞いて心に宿っていたモヤモヤが晴れていくのを感じる
「一緒にデビューしよう」
頬を伝う涙を優しく拭うユノヒョンの表情に僕は釘付けになる
こんな表情初めて見た

頑張ろう
ユノヒョンとならやっていける
一緒にデビューしたいって強く思った




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コメント

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2016/10/26 (Wed) 15:22 | # | | 編集
☆さまへ

☆さま、こんにちは('ω')ノ
PLANET~TVXQ~へようこそお越しくださいました♬
ニヤけました?
あっこビビった(笑)
開演前か~
素敵な表現やな~✨
頭の中の映像をどこまで表現出来るかわかりませんが(汗)
チャミの心の内を表現できたらな~って思ってます
気長にお待ちください(笑)
なんせケセラセラやし日々の生活優先なんで…
最後のコメントにお答えいたします(笑)
出来ないんです!!(笑)
Help me-!!!
☆さま
コメント下さりありがとうございましたm(__)m

2016/10/27 (Thu) 13:14 | あっこ・x・ #- | URL | 編集

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