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Lily~番外編★キュヒョンの胸騒ぎ~2.


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~番外編★キュヒョンの胸騒ぎ~2.





チャンミンの家に着くとチャンミンが飯の準備を始めた
「キュヒュナ…生姜焼きでも良い?」
「おぅ」
俺は台所に立って料理作ってるお前の後ろ姿をボーッと眺めている
これって夫婦みたいじゃん
「お前は良き妻になるぞチャンミナ」
俺の言葉にこちらを振り返って笑ってる
「一人暮らししてたらみんな自炊だって」
「男だぞ?…自炊なんてそうそういないだろ」
俺は立ち上がりチャンミンの隣に立って包丁さばきを見つめる
「キュヒュナがしないだけだよ」
チラッと俺を見て直ぐ視線をまな板へと戻す
「俺には彼女いるし困ってないからな~」
「そうだったね」
玉ねぎを切り終えると生姜をすり始めた
いい香り…
タレを手早く作りその中へ生姜を投入して味を見ている
指をチュッと鳴らして舐めて「うん…いい感じ」って……
お前…俺の彼女より可愛いんだけど!!
「可愛いなチャンミナ」
「気持ち悪……」
俺をガン見しながら言うとフライパンを熱して炒め始める
「キュヒュナ…ちょっと邪魔」
こんな可愛い仕草するけど言葉は恐ろしいほどにストレート
「俺ゲームしとく」
俺は台所からリビングへ向かい夕食が出来るまでゲームをする事にした
「クソっ…またヤられた」
「げーっ!!マジかよ!!」
俺はゲームに集中するあまりチャンミンに呼ばれている事に気付いてなかった
「わっ!!」
いきなりTVが真っ暗になった
「ご飯出来たよって何回も言ってんじゃん!!」
デカい目を更にデカくして俺に座るよう目で訴えてる
「悪い…つい」
テーブルにつくとそこには生姜焼きを筆頭に夕食が並べられてた
「美味そ…」
「頂きます」
チャンミンはそう言うとデカい口を開けてガンガン食べ始めた
「相変わらず豪快だな」
可愛い仕草のチャンミンと食事中のチャンミンは正反対なんだ
まぁ~…とにかくよく食べる
生姜焼きなんてご飯が進むだろ?
スゲー食いっぷりでウケる俺
「お腹空いてないの?…なら僕が食べるけど」
箸が進んでいない俺をジッと見つめるチャンミン
「食べるって……お前ほんと良く食うな!!」
俺がそう言うとニコッと微笑んで口を豪快に開け白米を口の中へ放り込んだ
口をモグモグさせながら「美味しい」って言ってやがる
幸せそうに食べてるチャンミンに軽くジャブを打ってみるとすっか
「なぁ…教育実習どうだった?」
チャンミンの動きが一瞬止まったのを俺は見逃さない
「うん…久しぶりに先生と会えて楽しかったよ」
「お前の男前っぷりにビックリしてたか?」
「え?…そんなたいして変わってないからビックリなんてしてなかったよ?」
ふ~ん…
「お前の他にも教育実習に来た奴いただろ?」
「うん…いたけど」
俺はチャンミンの様子を見つめながら話す
「可愛い子いた?」
「いたんじゃない?」
おぉ~…
「なんかあった?」
「何もないよ…僕に女性のこと聞いてもダメだって…」
「男は?」
チャンミンは呆れた顔して俺を見つめる
「僕さ…教育実習に行ってんだよ?」
「そんなの知ってら~」
この様子じゃ実習生と先生とは色恋はないな…
では一番勢い良くぶつかってくる相手に質問を変えよう
「学生はお前にメロメロだっただろ」
「メロメロって」
チャンミンは苦笑いしている
「言い寄られただろ?」
「まぁ…押しは強いよね」
「押しが強かったのは女?……それとも男?」
笑ってたチャンミンに一瞬出来た表情を俺は見逃さない
男だ……
きっと男も来たんだな……
「どっちもどっちだよ」
チャンミンは俺の質問から逃げるようにご飯茶碗を持って立ち上がった
「キュヒョンお代わりは?」
「要らない」
ご飯をつぎ終わって座ると再び食べ始めるチャンミンを俺はジッと見つめる
「押しの強い男子生徒の中にお前のタイプがいたとか…」
「……いない」
そう言って黙々と食べる
なんて分かりやすい…
「いた」ってバレバレなんだけど
「先に風呂入っていい?」
まだ食べてるチャンミンに話す
「え…もう食べないの?」
チャンミンは驚いた表情で食べながら俺を見る
「お前が食い過ぎなんだよ…風呂入るな~」
風呂と言う名の作戦会議です
俺はバスルームへ向かいチャチャっとシャワーを浴びる
チャンミンのタイプか~…
俺とマスターじゃないってことは確定
こんなイケメン二人タイプじゃないって…
イケメンじゃない奴がタイプとか?
チャンミンよりイケメンってそう滅多にいないか~…
俺はチャンミンのTシャツと俺の為に数枚常備してある下着を履いてバスルームから出た
出るとカチャカチャと食器を洗う音がする
音が止まりジッと一点を見つめるチャンミン
その表情…お前~…恋してないか?
あんな表情大学では見せない
家に帰ると恋焦がれる表情で過ごしてるのか?
益々知りたくなったぞチャンミナ
「お先~」
俺の声にビクッとするチャンミンに俺は爆笑する
「お前も入って来いよ…俺ゲームしとく」
「洗い終わったら入る~」
俺はさっきのゲームを再開させる
しばらくしたらチャンミンは風呂入りに行った
「クソっ…また抜かされた」
あ~…今日は調子悪いな
ゴロンと寝転んだ俺の視線に止まった紙の束
俺はその束に手をのばす
«楽しかったです»
«私のアドレスです»
«先生サイコー♬»
教育実習のだな?
俺は束を持ってベランダへ移動する
ペラペラと捲りながら読んでいた手がピタリと止まる
«先生…俺はあの日を忘れない»
«俺を忘れないで»
俺の手が興奮のあまりプルプルと震える
あの日ってどの日だよ
どんな日なんだよ!!
何があったんだよー!!
「チャンミナー!!」
俺は絶叫しながらベランダから部屋へと戻る
ちょうど風呂からあがったチャンミンが髪を拭きながら俺を凝視していた
「ボリューム小さく喋ってよキュヒュナ」
呑気に言ったチャンミンが俺の手に持たれた束を見て固まった
「キュヒュナ…それ……」
「聞きたい事がある」
「返して!!」
チャンミンは明らかに動揺した声で手をのばして俺を見ている
「何があった?」
「何のこと?…よくわかんないけど何もないよ…キュヒュナ返して」
俺は束をチャンミンに渡す
「チョン・ユンホ」
渡す瞬間に一人の名前を呟いた時チャンミンの動きが止まった
「この子…チャンミンのこと好きなんじゃない?…この子が告ってきたんだろ…」
チャンミンは何も言わない
「もしかしてお前のタイプ?」
手に取った束を棚に直して俺を見つめた
「僕のタイプでした…彼は僕を好きだと言ってくれたけど教師と生徒の関係だから」
うわ~…相思相愛だったのか
「彼は…チョン君はノーマルなんです…一時の気の迷いだったんです」
そうなんだろうか…
少なからずあの文章で気の迷いなんて感じられなかったんだけど…
「お前は~…好きだったんだな」
チャンミンは少し間をあけて小さく頷いた
「うん…初めてタイプが現れたから動揺した」
そう言ってチャンミンは苦笑いしている
「生徒と教師なんてダメだし…しかも僕は実習生で勉強に行ってるんだから」
「そうだな」
「生徒と教師って立場じゃなきゃ出会えてなかったって事はさ…
最初から実らない恋って事だと解釈してんだよね」
「そっか…」
「僕さ…実習初日から熱出して倒れちゃって…僕を保健室まで運んでくれたのがチョン君」
「そうなんだ」
「うん…色々とお世話になったんです」
「それがあの日?」
「そうですね…」
若干歯切れが悪いのが気になるがプライベートを話してくれて俺は嬉しいぞチャンミナ
「儚い恋だな…」
「僕のこと考える前にさ…前期のテストに集中しないと…キュヒュナ大丈夫?…3日後だよ?」
「失礼な…お前はどうなんだよ」
「僕?……完璧」
チャンミンはそう言って微笑んだ
「その子とのこと…お前の中では発展しないって事だな?…つまり終わった恋」
チャンミンは天井を見つめながらうんと頷く
「終わったって……始めっから始まってないから」
そう言ってチャンミンがゲームを始めた
「見てみたかったな~…チョン・ユンホ」
「はぁ?…何で?」
「俺やマスターにはときめかないお前が唯一惚れた男じゃん?…どんな生徒だった?」
チャンミンはゲームの手を止めて手元を見つめながら話す
「人望もあって真っ直ぐで…頑張り屋な生徒だったな~」
「ルックスは?」
ここは聞いておきたい!!
「僕のタイプでカッコいいよ」
「俺とマスターより?」
「どうかな~」
そう言うとチャンミンはベッドに寝転がった
「もう良いじゃん…会うこともないんだからさ……僕は眠いし寝るよ」
「そうだな」
結局ゲームはそんなにしないで俺もチャンミンも眠ってしまう
まぁ…俺の目的はチャンミンのプライベートを丸裸にする事だったしMISSIONクリアだな
ちょっと引きずってはいるがお前の隣は俺って分かったから安心しちゃった俺

だけど安心してる場合じゃなかった
俺はうっかりしていた
アイツが諦めていなかったこと
恐るべしチョン・ユンホ
なんと…チャンミンのバイト先に出没したって言うじゃん
仕方ない…
直接対決してチョン・ユンホをケチョンケチョンにしてやる…




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