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Lily-23.

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23.







「なぁ…お前どんだけ泣いたんだ?」
僕の眼鏡を外しながらマスターは言う
「女々しいぐらい泣きましたよ」
僕の言葉にマスターは大笑いする
「お前は何やってんだよ~」
マスターは僕の頭をクシャクシャしながら笑いまくる
「本気で好きになった相手なのにな」
空いたグラスにビールを注ぐ
「……」
「本気で好きになった相手が高校生だから諦めるのか?」
「大切な時期だから…」
「はぁ?」
マスターはビールを水のように一気に飲み干すと僕をキッと見る
「取り敢えず俺の注いだビールを飲め」
僕の目の前にはなみなみに注がれたグラス
「頂きます…」
一気に飲み干すとマスターは直ぐに注ぎ顎でもう一杯飲めと合図する
「……」
黙ってグイっと飲むと納得したのかグラスを置いてくれた
「考えてみ?…高校生だからって恋愛しない奴いるか?みんな時期なんて関係なく恋愛してないか?
好きなヤツと一緒の大学行けるように必死に勉強したりしてんじゃね~か?」
「僕は…その時期に恋愛してなかったから」
マスターは僕をガン見する
「女…引切り無しに寄ってきただろ?」
「まぁ…でもそんな興味なかったから」
「マジか…」
僕がビールを一気に飲むとマスターは直ぐにビールを注ぐ
「お前…いつから自分が同性愛者って気付いたんだ?」
僕は天井を見つめる
「大学入ってから?」
「え!!…つい最近の話か?」
マスターは驚きの声を上げる
「中学の頃は思春期だしそれなりに色んな雑誌みんなで見ました
高校に入ってからかな…少しずつ女の人に興味なくなっていったの…
大学受験の為に一年の頃から勉強ばっかするようになって女の人のこと考えなくなったって感じなんだけど…」
「でもさ…勉強ばっかでストレス溜まっただろ?女を抱きたくなったりしなかったのか?」
「え…みんなそうなんですか?」
「彼女いたら抱いてるだろ…俺は抱いてた…お前はヌく派か?」
「まぁ…そうです」
「でもあれだろ?ヌく時は女とヤってるの想像したりビデオ見たりだろ?」
「そうですね」
「ガチで気付いたのは最近って事か…って事は」
マスターは僕をマジマジと見つめる
「セックスしたことある?」
「……」
「女とある?」
「……」
「言え!!チャンミン!!」
マスターは何故か真剣な表情
「言いたくないです」
「この期に及んでお前ってヤツは…」
「えっ…」
僕をグイッと引っ張り床に倒す
そして僕はプロレスの絞め技をかけられた
「痛いー!!」
「解いて欲しけりゃ答えろ!!」
グイグイと締め上げられ僕は観念して床を叩いた
「話せ」
「わっ…わかりました」
締め上げられた腕を擦りながら起き上がる
「先ずはこれを飲め」
差し出されたのはワイングラス
「一気にいけよ」
僕が飲むのを待っている
アルコールに強いのを知ってるマスターは僕にガンガン飲ませる
グラスが空になるとマスターはグラスを僕から取ってカウンターに置いた
「どちらかというと…女の人に襲われた」
「何だそれ!!」
マスターはめちゃくちゃウケている
「いきなりホテルに連れ込まれて…馬乗りになって僕のを…」
「何だよー!!羨ましいじゃねーか!!」
「何でですか…」
「色々して貰ったんだろ?…気持ち良かっただろ」
僕は首を振る
「好きでもない相手だったしそんな気分になれませんでした」
「えー!!…好きでもない奴ってどゆことなんだよ」
マスターの目はキラキラしている
「高校生活の思い出に一緒に帰りたいって…
変な理由だな~って思ったんだけど塾から帰ってる途中に声をかけられて」
「その女…スゲー肉食だな」
マスターは笑いが止まらない様子
「塾のクラスが同じ女の子だったから顔は知ってたんだけど話した事もなかったし」
「でもさ…されて勃っただろ?」
「まぁ……一応は」
「で?…そっからスイッチ入って抱いたのか?」
「彼女が勃った僕のを自分で挿れて腰を振り始めました」
「お前…襲われてるー!!」
マスターはお腹を抱えて笑ってる
「気持ち良くないし…その状況や彼女にドン引きして萎えました」
「なんだよ~…有り難く抱けば良かったのに」
「そんな事もあって女性は苦手です…」
「お前を抱いた唯一の女?」
「未遂です…最後までしてないから」
「女でイった事ないってことか?」
「ビデオではありますよ…」
「いやいや…中出ししたことないだろ?」
「…」
マスターは僕を抱き締める
「チャンミン!!…お前の身体はまだ綺麗って事だな」
「綺麗じゃないですよ…」
「って事は…男とはヤった?」
マジマジと見つめられる
「……」
頭に浮かんだのはチョン君と出会ってからの日々
「お前が抱きたくなるような相手ってどんなヤツ?」
僕は正直まだちゃんとした経験はない
どうやって抱くかの知識はあります
「ちゃんと抱いた事は……」
「無いだろ~?」
マスターが先に言った
「お前は恋愛には慎重だもんな…それに相手が受け側になるんだからな…
興味本位で抱いたり出来ないのはわかるよ」
「はい…」
チョン君とのあの日…僕は我慢しきれずチョン君の誘いに乗って…
熱で体調の悪いチョン君なのに僕は……
「で?…ユノとは何かあった?」
ドキッとしたのをマスターは見逃さない
固まる僕を見てマスターはやんわり微笑む
「ユノは本気だと思うよ」
僕は黙って俯く
「もう…チョン君と会う事はないので」
バンっとテーブルを叩く音に僕はビックリしてマスターを見る
「まぁ飲めよ」
ワイングラスを差し出され僕は一口飲む
「飲み干せ」
さっき微笑んでいたマスターとは別人のような殺気立った表情に驚きを隠せない
悪酔いコースかも知れないな…
大人しく言われた通りに飲み干す
「お前も本気になれた初めての相手だろ…何でそんな大切なヤツにあんな言い方するんだよ
高校生だからって理由が俺には腹が立って仕方ないんだけど」
ジッと見つめる目が怖すぎる
「ユノの事…その程度だったわけ?」
「……」
「おい…答えろ」
「何て言われても構いません…」
「後悔して泣きまくってこんな目を腫らしてんのにふざけた返事してんじゃねー!!」
さっきみたいに僕は床に倒され今度は首技をかけられる
「うぅっ……マ…マスター……苦しい」
締めてくるマスターの腕をパンパンと叩く
「ユノに謝れ」
「うぅっ……」
「好きなんだろ!!」
「うっ……」
「抱きたいぐらい好きなヤツを手放すんじゃねー!!」
マスターの叫び声を聞きながら僕は落ちた




優しく頬を撫でられる感触を感じてゆっくり目を開く
ぼんやりとして良く見えない
「こんな所で寝ちゃって」
声にハッとして目を見開く
「酷い顔…」
僕の酷い顔とは対照的な穏やかに微笑むチョン君に僕は釘付けになっていた






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2016/08/04 (Thu) 07:50 | # | | 編集
姉さまへ

姉さま、おはようございます´ω`)ノ
そうそう(笑)
ユノです(笑)
頑張って頂きたいと思います
姉さま
コメント下さりありがとうございましたm(_ _)m

2016/08/08 (Mon) 09:04 | あっこ・x・ #- | URL | 編集

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