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Lily-20.

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20.





「よ~…キュヒョナ」
マスターが一緒に入ってきたキュヒョンに声を掛ける
「アイスコーヒーお願いしま~す」
「お~…空いてるとこに座ってくれ」
マスターにそう言われキュヒョンはいつも座るカウンターへと向かう
「お前が良く見える特等席」
「なんだそれ」
僕がそう言うとキュヒョンは笑った
「知らないの?…俺はここでお前を見つめてんだぜ?」
「だから…気味悪いこと言わない」
僕はそう言うと他のテーブルの接客に向かう
オーダーを取ってカウンターへ入った
「だいぶ落ち着きましたね」
「そうだな」
休憩を取っている間にザワザワしていた店内がいつもの落ち着いた雰囲気に戻っていた
「ユノ…アイツ接客上手いぞ」
メニューを作りながら僕に話しかける
「そうですか」
「お前とユノで最強コンビを俺は発掘してしまった」
マスターは親指を立ててドヤ顔をしている
僕はコーヒーの準備をしながらそんなマスターを見つめた
「なんだチャンミン」
「あの…くれぐれもチョン君のこと宜しくお願いします」
「なに心配してんだよ…安心しろ…俺はノーマルだ」
マスターは笑いながら返事をしている
「お願いします」
僕はもう一度言ってフロアに出ようと歩き始める風が入るのを感じ振り向くと裏口のドアが開きチョン君が戻ってきた
「戻りました」
「お~…んじゃ俺ちょっと休憩するから後頼むな」
マスターはそう言ってタバコを持って外に出ていく
出ていくマスターを見送っていたチョン君が僕に話しかける
「マスター居ない時はチャンミンが作るの?」
「簡単なのだけ…無理なのはマスターを呼ぶ感じです」
「そうなんだ」
「マスターは休憩って言ってもタバコぐらいだから」
僕はそう言って料理を持ってフロアに出ていく
運び終わって戻って来る時に飛び込んできた光景にドキンとする
「お待たせしました…アイスコーヒーです」
チョン君がキュヒョンの前に置いている
「お…サンキュー…」
キュヒョンはチョン君をジッと見つめたまま動かないでいる
チョン君も運び終わったのにその場から動こうとしない
キュヒョンは教科書とノートを広げ勉強していたようだ
「あの…」
チョン君がキュヒョンに話し始めたのと同時に
「お前この課題終わった?」
目の前にいるチョン君を飛び越して後ろにいた僕に話し掛けてきたキュヒョン
キュヒョンの態度に苛立ちを感じながら僕はキュヒョンのノートを覗き込む
「終わらせたよ」
「お前早いな…流石だな」
「キュヒョンが遅いんだよ……頑張って」
そうキュヒョンに声を掛けてカウンターへ入る
「チョン君もカウンター入って」
チョン君がカウンターへ向かって来るのを確認して用事を始めた
「ユノって呼んでよ先生…」
耳元で囁いて僕を見つめる
チョン君の唇…触れたよね
もう一度近付いてくる
「この人…チャンミンと付き合ってんの?」
ジッと僕を見つめるチョン君の眼がマジ
「なに見つめ合ってんだよチャンミナ」
ビクッと身体が跳ねる
「そんな見つめてた?」
キュヒョンを見て聞く
「いつも俺しか見てないから珍しくて見ちゃったんだな」
「だから…変な言い方しないでよキュヒョナ」
「事実を言っただけじゃん」
キュヒョンは僕を見て話していない
チョン君をガン見して話している
「ねぇ…高校生だって?」
チョン君はこくりと頷く
「チャンミンが実習の時の生徒なんだって?」
チョン君は何も言わない
「なんでここに居るわけ?」
「キュヒョナっ…」
「チャンミナ困らせるのやめてくれないかな…」
チョン君はキュヒョンをジッと見つめたまま表情一つ変えない
「早くお家帰りなよ」
変な空気…
この空気をどう変えようか焦ってる僕に救世主出現
「こらキュヒョン…お前言い過ぎ」
マスターがカウンターに入ってきた
「ユノ…オーダー取ってきて」
「はい」
チョン君はフロアに出ていく
「マスター…忙しいなら高校生雇わなくても俺がバイトするじゃん…」
チョン君を見ながらキュヒョンは話す
「はぁ?…お前じゃダメ」
「なんでだよ~」
「ルックスが俺の好みじゃない」
「なんだそれ~」
「ちょっとキュヒョナ」
僕はキュヒョンを呼ぶ
「さっきからチョン君に失礼だよ…彼はまだ高校生なんだし」
カウンター挟んで小声で話す
「アイツ…高校生なクセしてお前狙って遥々ここまで来たんだろ?」
「……」
「そしてお前は教師と生徒って立場がある以上手は出さない
お前はそんなタイプだし俺にはそれが手に取るようにわかる」
「……」
「お前が困ってるなら俺は助けるまでだ」
僕はキュヒョンを見つめる
「わかるだろ?アイツの為でもある…アイツはノーマルなんだろ?」
僕は頷く
「俺に任せろ」
チョン君の為……
そう言われたら何も言い返せない
現にチョン君を突き放した結果マスターの所でお世話になるんだし
僕は腹を決めた
「チャンミン?」
マスターに呼ばれ振り向く
「すみません…ボーッとしちゃって」
僕は仕事に集中する


「もうこんな時間か…」
今日は忙しかった事もあってあっという間に時間が過ぎていった
「結局お前は閉店まで居たな」
「今日はチャンミンとこに泊まりなんで」
チョン君がチラッと僕を見たのを感じる
「夜な夜なゲームか?」
「まぁね」
キュヒョンはマスターにゲームのジェスチャー
「昨日は断わられたからさ…今日は必ず泊まろうと思ってココに来たしね」
「まぁ…チャンミンは明日もバイトだから程々にしろよ」
「分かってますって」
僕とチョン君が店の掃除をしてマスターが鍵を閉める準備
「あ~…今日はユノ効果で忙しかったな」
「そうですね」
僕はチョン君をチラッと見る
「疲れたでしょ…ゆっくり休んでください」
僕の声にチョン君は「はい」と小さく返事をした
「あの…チャンミンちょっといいですか?」
僕を真っ直ぐ見つめてチョン君は話し始める
「キュヒョンて…チャンミンの好きな人?」
僕は頷く
「俺のこと…迷惑って思ってる?」
「……」
「チャンミン…」
僕は手をギュッと握りしめ頷いた
チョン君はそれ以上何も聞く事なくマスターのいる方へと向かって行く
「じゃあお疲れさん…」
マスターはユノをバイクの後ろに乗っけて帰って行った
「俺たちも帰るか」
「…」
僕とキュヒョンは僕のマンションへ自転車で帰る


「お邪魔しま~す」
脳天気なキュヒョンの声
「うわ…なんかアイツの匂いを感じるんだけど」
入るなりそう言って室内をキョロキョロ見ている
「そんなわけないでしょ」
僕はキュヒョンの言葉を受け流す
不意に後ろから抱きしめられて固まった
「なっ……なに」
「俺が……俺がアイツを忘れさせてやる」
僕の首筋に顔を埋めるキュヒョンの行動にパニックになる
「何やってんだよキュヒョン!!」
慌ててキュヒョンから離れようともがく
「お前…ずっと俺が傍にいるのに気付いてくれないんだもんな」
「気づいてくれないって……」
「俺がお前をそんな対象で見てること」
嘘だろ…
キュヒョンは僕の腕を掴みベッドへ押し倒す
「俺が忘れさせてやるから」
キュヒョンが僕の服を捲くり上げ胸の尖りを摘んだ
「ちょっ……キュヒョナ!!」
僕は思い切りキュヒョンの股間にケリを入れる
「痛ってぇ……」
キュヒョンは股間を押さえて転がる
「お前……酷い!!」
「ごめんキュヒョン…受けは無理だから」
「え?」
キュヒョンがキョトンな声を出す
「お前…攻めなの?」
僕は頷く
「悪いチャンミン…俺は受けなんて無理」
「僕だってキュヒョンを抱くなんて無理」
キュヒョンが隣に寝転がる
「ちょっと冒険してみようかと思ったのにな~」
キュヒョンは隣で僕を見つめながら話す
「お前…受け受けしいのに攻めなのかよ」
「ご期待に添えず申し訳ございません」
僕がそう言うとキュヒョンは大笑いした
「アイツは知ってるのか?」
「ん?」
「お前が攻めだって」
「うん…」
「それって……ある意味スゲーな」
僕は笑うだけ
「受け側の負担は半端ないから…」
「そうだろうな」
「キュヒョン?」
「なんだ?」
「僕をそんな目で見てた?」
キュヒョンは僕を見つめる
「んな訳ないだろ?…俺は女が大好き」
「知ってる」
二人でまた笑う
「ゲームするか!!」
「そうだね」
僕とキュヒョン…いつも戦ってるゲームで明け方まで遊んだ


「おはようございます」
カフェに着くと既にマスターは来ていた
「チョン君は後でですか?」
僕は準備をしながら聞く
「ユノなら昨日最終で帰ったよ」

帰った
そっか……帰ったんだ

「そんな顔するなら何で突き放したりしたんだ」
マスターの声がなんだか遠くに聞こえた




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2016/07/06 (Wed) 18:36 | # | | 編集
姉さまへ

姉さま、こんばんは´ω`)ノ

どっちの雰囲気も出せてますかね?
だと~
嬉しいんすけども~…(笑)

キュヒョンね~
冒険半分あわよくば?半分(笑)
しっか~し
受けに怖気ずくキュヒョンでありました~(笑)
てか
チャミが絶対抱かんやろ(笑)
あっこですね
ユノとチャンミンの一コマ妄想しながら自分のんで初めて泣いたんすよ
え?これで?┓(゚~゚)┏
そうでしょう
そうでしょう…
ちゃんと書いてませんから伝わらないと思います(笑)
チャミのバカ野郎と思いながら涙ぽろりしたあっこでした(p_q)
姉さま
コメント下さりありがとうございましたm(_ _)m

2016/07/06 (Wed) 21:48 | あっこ・x・ #- | URL | 編集

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