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Lily-18.

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18.





「僕…これから夕食作りますから」
冷蔵庫を開けて何が作れるか確認してみる
たいした食材無いな…
「パスタでも良いですか?」
「うん」
僕は鍋に水をたっぷり入れて沸かし始める
「先生…俺シャワーしたいから下着諸々貸してね」
「え!!…下着も!!」
「だって何も持って来てないから」
僕は慌てて引き出しを開けて新しい下着を探す
「あった…」
バスルームに行ってしまったチョン君を追いかけ下着とルームウェアを渡す
「ありがと」
振り向いて僕を見つめるチョン君は既に上半身裸
「あ…すみません」
「え?…なんで?」
チョン君は僕に近づく
「先生…なんか意識し過ぎなんじゃない?」
そう言ってクスクス笑っている
「先生がそれだけ意識してるって事は…」
「……」
「嬉しいな」
ジッとチョン君に見つめられて僕は視線を外す
「パスタ楽しみにしてるね」
あ……火をつけてるんだった
僕はキッチンへと戻る
沸騰したお湯にパスタを入れてソースを作り始めた
ミート缶しか無かったからそれにトマトやケチャップを投入して味を整える
あとは~…
サラダを作って麺が茹であがるのを待つ
グラグラとしている鍋をボーッと見ていると
「いい匂い」
直ぐ背後からチョン君の声
「わっ!!……ビックリした!!」
振り向こうとした僕の背中にピタリとくっつき抱き締められて僕は固まった
「先生……」
「あの…ソース絡ませたいから離れて…」
「俺たちも絡まろっか…」
チョン君の腕に力がギュッと入った
「泊まらせませんよ」
僕がそう言うと背中から「ゴメンナサイ」って声が聴こえてチョン君が離れたのを感じた
振り向くと上半身裸のチョン君
タオルで髪をゴシゴシしているチョン君と目が合う
引き締まったボディに濡れた髪…
チョン君は確信犯なのか天然なのかよく分からない
さっきの言葉をこの格好で言うって…
なんて罪深い…
「服をちゃんと着てくださいよ…渡したでしょ!」
「風呂上りは暑いからさ…」
チョン君の意見はごもっとも
確かに僕も暫く服は着ないタイプだから…
「もう出来ますから…服を着てください」
「うん」
チョン君は鼻歌を歌いながらバスルームへと消える
その間に僕は盛り付けを済ませテーブルに置き始める
「うわ~…旨そう!!」
目をキラキラ輝かせチョン君は料理を見つめて次に僕を見た
「先生…料理するんだね」
「一人暮らししてるし一応ね…チョン君はそこ座って…」
椅子に視線を送るとチョン君は頷いて座った
「味は分からないけど…どうぞ」
「頂きます」
チョン君は手を合わせてそう言うとクルクルとフォークを回し麺を絡ませ口へと運んだ
パクリと食べて口をパンパンにさせモグモグとしている
チョン君てクールに見えるんだけど仕草が可愛い時があるよね
僕を見つめる目が真ん丸になって何か言いたそう…
「な…なに?」
気になってチョン君に話し掛けるけどまだ口の中にあるのかモグモグして話せない
チョン君の喉がゴクリと動く
「めちゃくちゃ旨いよ先生!!」
チョン君はそう言って僕を見つめた
「お口にあって良かったです」
僕もひと口食べて見る
おぉ~…上手く出来てるじゃん
二人黙々と食べてたんだけどチョン君の口元…
チョン君て口が小さいタイプだからかな
ソースが口の端に付いてて可愛い
「チョン君…口の端にソース付いてる…」
ティッシュを渡すと少し恥ずかしそうに受け取った
顔を赤くしながら拭いてるチョン君
なに…この可愛い仕草
「取れた?」
「……」
「先生?」
固まって何も言わない僕
「先生?……チャンミン?」
名前を呼ばれてハッとする
気付けばチョン君が身を乗り出してて…
僕の真ん前にチョン君の顔
「チャンミン?」
「は…い」
「取れてる?」
「取れて…ます」
チョン君は二コっと微笑む
「どうしたの?」
目をまん丸とさせて僕の顔を覗き込む…
いわゆるキョトン顔して上目遣い
その仕草がたまんなく可愛いくて僕は思わず立ち上がった
ガタンと椅子が倒れる音
「先生…どうしたの?」
そう言って僕をジッと見つめるチョン君
だから…その表情は確信犯ですか!!
「お風呂…」
「え?」
「お風呂入ってきます」
咄嗟に出た言葉
「え…でもまだ食べて」
チョン君が話してたけど僕はそのままバスルームへと向かった
ドアを閉めて深呼吸

可愛い…

見た目とのギャップが半端ない
あの幼馴染みの彼女とはどうなったんだろう
ふと思い出した
彼女はこんなチョン君も知ってる数少ない女子
僕に伏線を張りたくなった気持ち…わかる

コンコン

「はい…」
「先生…電話鳴ってます」
僕はドアを開けてチョン君からスマホを受け取る
«はい…»
一旦バスルームから出てベッドルームへ向かいながら話し始める
«今から遊びに行って良いか~?»
え!!
«ダメ!!…何時だと思ってんだよ»
«はぁ?»
のんきな声で返事が返ってきた
僕をジッと見つめるチョン君の視線を避けるかのようにベッドルームへ入る
«明日早いんだよ»
«お前…そんな事で断ったことなかったぜ?…まさか女といるのか?»
«居るわけないだろ!!…とにかく今日はもう寝るから…おやすみ!!»
酔っ払いめ…
はぁ……
溜め息を一つついてルームウェアを取り出す
アイツが来たら根掘り葉掘り聞きそうで…
色々とややこしい
「はぁ……」
部屋を出るとチョン君はソファに横になってた
あ…寝る場所
僕のベッドの下に敷くしか場所がないな…
お客用の布団を敷きに戻る
掛布団はタオルケットで良いか…
敷き終わってからチョン君を呼びに行く
「チョン君…」
肩をトントン叩いて反応を伺う
チョン君はうっすらと目を開いた
「布団敷いたから」
「うん…」
僕はベッドルームに連れて行く
「ここで寝て…僕はお風呂入ってくるから」
きっと疲れてたんだろうな
直ぐに寝息が聴こえてきた
僕はチョン君にタオルケットを掛けて部屋を出た
熱いシャワーに打たれながら今日一日を振り返る
「まさか捜してここまで来るなんて」
驚いたな…
手短にシャワーを済ませ髪を乾かしながらリビングへと向かう
僕は冷蔵庫からビールを取り出し一気に飲み干した
「旨い……」
夏のビールは最高です
チョン君はまだ未成年だからチョン君を前にして飲めないもんね
身体の火照りも治まった所でベッドルームへと向かう
チョン君は口をパカンと開けて寝ていた
無防備だな
可愛く感じて顔がほころぶ
「チョン君…お休み」
小声でチョン君に言って僕はベッドに横になった


んん……暑い……
何だか寝苦しくて目を覚ます
壁に掛けてある時計で時間を確認するともう起きなきゃいけない時間
起きなきゃ…
クルリと向きを変えたらすぐ隣にチョン君
「え……」
僕の声にチョン君が目を開けた
「先生…おはよ」
ギュッと抱き締められて固まる僕
「寂しくてこっち来ちゃった」
「……」
チョン君は僕の下半身を触る
「勃ってる」
僕は慌ててチョン君を突き放す
「先生ひどい」
突き放し方が少々乱暴でした
「ごめん…ちょっとビックリしちゃったから…」
僕の下半身を見ているチョン君
「そりゃ……朝だからね」
「なんだ……朝から俺とシたいのかと思ったじゃん」
チョン君はそう言ってベッドから出る
「俺なんてホラ」
自分のを指差して反応してるのを僕に見せる
「だから!!…朝だからでしょ!!」
僕の叫びにチョン君は独特な笑い方で笑った
「まぁ…今日でお別れですし許してあげます」
僕がそう言うと凄い目で僕を見つめる
「な……なんですか」
「昨日の電話の人が原因?」
「は?」
「俺が邪魔ってこと?」
あ……なんか勘違いしてるみたいだけど帰ってもらうのには丁度良いかも
「そ…そうです…」
チョン君にそう言うとチョン君は黙ってしまった
「朝ごはん準備しますね」
僕はそう言ってキッチンへと向かった

一言も会話のない朝食
息が詰まりそう
嘘を付いた事は心が痛むけどチョン君の為だと言い聞かす
「俺…先に行ってます」
チョン君はそう行って出て行ってしまった
「チョン君ごめん」
玄関に向かって呟いた







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